2012 Fiscal Year Research-status Report
ヨーロッパ共通参照枠上位者のコミュニケーション・ストラテジー調査と検証法の確立
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23520708
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
中谷 安男 法政大学, 経済学部, 教授 (90290626)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺内 一 高千穂大学, 商学部, 教授 (50307146)
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Keywords | コミュニケーションストラテジー / CEFR / ビジネス交渉 |
Research Abstract |
本年度はC1,C2レベルと思われる日本における国際ビジネスパーソン40名に英語ビジネスコミュニケーションストラテジーに関するインタビューを実施した。被験者は運輸、サービス、貿易、金融、製造の各分野から選定した。この際、以下の点について、それぞれ1時間~1時間半をかけて詳細に調査した。 「業務において英語で交渉を行う前に準備していること、気をつけること」「コミュニケーションの問題に遭遇したとき、どのように対処しているか」「英語での交渉で有効だと思われるストラテジー」「業種によって異なるもの、共通なものを選択」 これらを談話データに直しテキストマイニングでCSを抽出した。各業務で特有のことも見られたが、多くのビジネスパーソンは一定のストラテジーを使うことが明らかになった。これは交渉前に、周到な準備を行い、リハーサルをしていた。また事前に交渉相手の情報や要求を十分に分析していた。実際のインタラクションにおいては、様々な方略を駆使して目的を達成するために全力を尽くしていた。英語の発話ではできるだけ論理的に内容を組み立てて意図が明確に伝わるように心がけていた。相手の内容や要求が明確でない場合は、繰り返しを求めたり、内容の明確化を行っていた。場合によっては相手の発話を別の言い回しに直して確認していた。また自分の伝えたいことが十分伝わっていない時は、焦らずに時間をかけ、繰り返したり、例を挙げたりして説得にあたっていた。 以上の結果に基づき、大規模調査に使用する質問項目を選定した。これらの項目の内容を確認し、予備調査を行い、妥当性のある調査項目を精査した。最終年度の大規模調査に向けて準備ができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
予定をしていたインタビュー調査もほぼ順調に終えた。またこれらを談話データとして確認し次年度の大規模調査に向けた妥当性のある質問項目を作成することが可能となった。
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Strategy for Future Research Activity |
精選した質問項目について、C1,C2レベルの国際ビジネスパーソンに内容を確認してもらい妥当性を高める。これらの質問項目が完成した段階で、最終的な大規模調査に取り掛かる。この結果を学会などで発表していく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
・質問紙調査をWEB上で作成してもらう費用 ・質問項目の妥当性調査に関する謝礼 ・質問紙調査協力の謝礼 ・統計ソフト購入 ・学会発表費用
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