2011 Fiscal Year Research-status Report
英語句動詞の新たな類型化および習得のための視聴覚教材とPCソフトの開発
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23520713
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Research Institution | Tokyo Junshin Women's College |
Principal Investigator |
高橋 千佳子 東京純心女子大学, 現代文化学部, 准教授 (80350528)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松谷 明美 高千穂大学, 人間科学部, 教授 (60459261)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 認知言語学 / 英語教育 / 英語句動詞 |
Research Abstract |
<具体的内容>4月から7月までコーパスCOCA(The Corpus of Contemporary American English)を用いて英語句動詞の頻度調査を実施し、その結果を集計した。7月と8月はコーパスの調査結果を基に学習者向け例文を選別した。9月2日から9月9日までの8日間、米国ワシントンDC及びメリーランド州へ出張し、ジョージタウン大学言語学科のGeorge Alatis教授とAndrea Tyler教授に面会し、認知言語学の英語教育への応用に関するアドバイスを受けた。また、認知言語学を用いた教育を実践しているElizabeth Fuhrman先生の授業をEastern Middle Schoolで見学し、意見交換を行った。帰国後はアドバイスを取り入れて研究計画の練り直しを行い、平成24年度の授業実践研究計画の準備を行った。また、11月には第136回英米文化学会例会で認知言語学的アプローチを用いたテキスト"Eyes on Japan"の授業実践報告を発表した。1月から3月までは、選定した例文を英語母語話者に容認度チェックを依頼して集計した。<意義・重要性>まず、コーパス調査によって、ターゲットとする句動詞の使用実態が把握でき、英語母語話者による容認度チェックを集計出来たこと、また、米国の指導教授であり認知言語学の専門家から直接アドバイスを得、認知言語学的アプローチを実践している授業を見学出来たことは意義深い。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成22年に実施した第一回授業実践研究を修正した第二回授業実践研究の計画案がまとまり、平成24年度に実施する準備が整ってきている。コーパス調査及び英語母語話者による容認度調査によって、授業で用いる英文が厳選された。また、英文と共に提示する動画についての方向性も定まってきた。
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Strategy for Future Research Activity |
'in'と'out'を含んだ句動詞についての授業実践研究を実施する。また、5月3日から6日まで国立台湾大学で開催される第6回「言語、談話、認知国際会議」(CLDC2012)にてポスターセッションでの発表を行い、海外の研究者からフィードバックを得る。そのフィードバックを基に、5月から7月にかけて授業実践を行い、認知言語学の理論を応用した授業と従来型の授業との効果を比較し、統計的に検証する。年度後半では、'up'と'down'など、他の句動詞についても教材を作成する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
効果的な動画を作成するための動画作成ソフトPhotoShop購入費用。教材作成に必要な英文作成および動画作成、統計集計などの研究協力者への謝礼。認知言語学、英語教育、統計に関する書籍購入費用。国内外の学会へ出席するための学会参加費、交通費、宿泊費等。
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