2011 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23520747
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
安原 和也 京都大学, 高等教育研究開発推進機構, 講師 (70596535)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寶壺 貴之 岐阜聖徳学園大学短期大学部, 生活学科, 准教授 (60369600)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 学術英語 / 論文英語 / 専門用語 / 論文表現 / 一般学術語彙 / 英語論文 / 英語教材開発 / 大学英語教育 |
Research Abstract |
本研究は、(i)「英語学術基礎表現データベースの構築研究」と(ii)「英語論文基礎表現データベースの構築研究」の2つに分けられる。(i)の研究では、小中高で学習してきた様々な専門学術分野のキーワードを、分野ごとに収集した日英語対照の簡易データベースを構築することがその主目的である。平成23年度の研究では、小中高の文科省検定済教科書を中心としつつ、日本語の学術キーワードをできる限り多く抽出し、それに対応する英語表現の探索を行った結果、全18分野の簡易データベースを構築するに至った。部分的にはまだ不備等が散見される荒削りのデータベースではあるが、翌年度以降に予定している教材開発研究の目的に向けては十分に機能的なデータベースになっていると予測できる。なお、この研究成果の一部は、授業用英語教材『学術英語の基礎演習』(三恵社)の開発のために部分的に活用された。他方、(ii)の研究では、どの学術分野でも必要になってくると考えられる一般学術語彙を選定し、その語彙が実際の英語学術論文の中でどのように使用されているのかを分野横断的に調査し、その表現パターンを語彙ごとに整理したデータベースを構築することがその主目的である。当初は、(ii)の研究は平成24年度以降に行う予定であったが、(i)の研究に比べて、(ii)の研究は研究への事前準備がある程度出来ていたために、平成23年度の内にその研究の全てを仕上げることができた。その結果、約1800語にも及ぶ一般学術語彙を中核として、全体で約10000例にも及ぶ表現パターンを収録した英語学習教材『英語論文重要語彙717』(三修社)の刊行に到達するに至った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
「英語学術基礎表現データベースの構築研究」については、当初の予定通りにはなかなかうまく進まなかったと言えるが、その反面、当初予定していなかった「英語論文基礎表現データベースの構築研究」については、その研究の全てを仕上げることができた点で、結果的には当初の計画以上に進展していると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究では、研究課題としてまだ仕上がっていない「英語学術基礎表現データベースの構築研究」の完成を目標に、データベースの整理と補完、英語教材への加工作業を中核とした研究を遂行する。その後は、本研究で完成した2つのデータベースを活用した英語学習教材のさらなる可能性を模索し、英語学術論文の執筆に向けてどの分野の大学生・大学院生にとっても有益な英語学習教材の開発研究を試みる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当初「英語学術基礎表現データベース」については、完成後に研究報告書として印刷に付す予定であったが、目下のところデータベースの整理中につき、残念ながら印刷までは到達できなかった。研究成果の公表の一環として、翌年度以降の研究費と合わせて、研究報告書用の印刷経費として残額は使用したいと考えている。
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Research Products
(2 results)