2012 Fiscal Year Research-status Report
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23520747
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
安原 和也 京都大学, 高等教育研究開発推進機構, 特定外国語担当講師 (70596535)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寶壺 貴之 岐阜聖徳学園大学短期大学部, 生活学科, 准教授 (60369600)
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Keywords | 学術英語 / 専門英語 / 専門用語 / 学術表現 / 英語論文 / 英語教材開発 / 学術英語教育 |
Research Abstract |
本科研研究は、(i)「英語学術基礎表現データベースの構築研究」と(ii)「英語論文基礎表現データベースの構築研究」の2つに大別されるが、平成24年度の研究では、(i)の研究課題を中心に遂行した。(i)の研究は、小中高で学習してきた様々な専門学術分野のキーワードを分野ごとに収集した、日英語対照の簡易的なデータベースを構築することがその主目的であった。したがって、平成24年度の研究では、昨年度(平成23年度)の研究において荒削りの簡易的データベースが仕上がっていたものについて、それをより精度の高いデータベースに改変する目的で、数名の研究協力者の部分的支援を受けつつ、データベースの編集・加工作業を継続的に行った。その結果、全19分野、全27,861表現にわたる日英対訳式の専門学術表現集が仕上がり、それを印刷に付して、『英語学術基礎表現データベース』というタイトルの研究成果資料集を発行するに至った。この資料集に収録された学術分野は、参考までに、小中高カテゴリーに基づく、[理系] 数学, 生物, 物理, 化学, 地学, 情報, [文系] 文学, 言語学, 日本史, 世界史, 地理, 政治経済, 倫理, 現代社会, [その他] 音楽, 美術, 技術, 家庭科, 保健体育の全19分野である(なお、小中高カテゴリーにおける国語と英語については、収集の効率とデータベースの将来的な意味での利便性を考慮し、この資料集では文学と言語学に再編することとした)。今後の研究では、このデータベースを活用して、学術英語教育に資する英語学習教材の編纂ないし開発に、本研究成果を積極的に役立てていきたいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
先述の通り、本科研研究は、(i)「英語学術基礎表現データベースの構築研究」と(ii)「英語論文基礎表現データベースの構築研究」の2つの研究課題に大別することができる。昨年度(平成23年度)の研究において、(ii)の研究課題はその全てが仕上がっており、また本年度(平成24年度)の研究では、(i)の研究課題について研究資料集の発行に至ったという点で、この研究課題についても一応の到達目標に達したと言ってよい。したがって、結果的に見て、おおむね順調に進展していると判断することができる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究では、「英語学術基礎表現データベースの構築研究」により完成した、全19分野にわたる英語学術表現のデータベースを活用して、学術英語教育に資する英語学習教材の編纂ないし開発を行っていきたいと考えている。具体的には、理系向けの学術表現をまとめた学習用英語表現集、文系向けの学術表現をまとめた学習用英語表現集、農学や経済学など特定分野で必要とされる学術表現をまとめた学習用英語表現集などの開発研究に、積極的に取り組んでいきたいと考えている。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究成果としては十分にまとまっていないが、本科研研究を遂行していくなかで、学術英語教育に資する様々な学習教材のサンプルを随時蓄積してきたので、そのオリジナルの教材サンプルをまとめた資料集を編纂・印刷する費用に、平成24年度の残額を充てたいと考えている。なお、残額だけでは不足する可能性が高いので、次年度(平成25年度)の研究経費も有効利用しつつ、研究成果としての教材サンプルを公表していきたいと考えている。
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Research Products
(2 results)