2014 Fiscal Year Research-status Report
ミニチュア人工言語の学習によるメタ言語意識および脳活動の変化
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23520757
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Research Institution | Shiga University |
Principal Investigator |
尾島 司郎 滋賀大学, 教育学部, 講師 (40404959)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2017-03-31
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Keywords | 子供の言語獲得 / 人工文法 / 早期英語教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究代表者が4月1日付けで別の研究機関に赴任した。新しい研究機関でも、本研究課題の研究が継続して行えるように、実験室や研究機器類を整えた。既に実施していた実験を補強するために、新たな実験室で、追加の実験を実施した。追加実験は、本研究課題の人工文法学習で、ある学習条件を除去した場合に、学習が成功するのか、失敗するのかを確認するために実施した。この学習条件は、過去の研究により、学習に必須であることが予測されていた。必要なデータを取得し分析を行った結果、予測の通り、本研究においても、この学習条件を取り除くと、学習が成立しないことが確認された。 これまでの実験結果をまとめて、学会で人工文法学習実験について発表し、国内外の多くの研究者から意見や助言を得た。それらも踏まえて、また、新たなデータ分析結果も入れ込みながら、論文を執筆し、専門誌に投稿した。論文審査の中で3回のリビジョンを求められたので全て真摯に対応し、新たな分析結果も盛り込んだが、最終的には受理されなかった。この論文は必要な修正を施し、今後、別の専門誌に投稿する予定である。また、この論文の実験をさらに発展させた内容の実験を計画している。実験準備が整い次第、実験参加者を集めて実験を実施したい。 昨年度から投稿していた人工文法学習研究のレビュー論文については、審査で修正を求められたので、要求に応じて原稿に修正を行い再投稿したところ、受理されて専門誌に掲載された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究代表者の異動もあり、前の年度までに生じていた遅れを取り戻すに至ってない。
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Strategy for Future Research Activity |
新しい分析も加えながら、論文の投稿をやり直す。研究代表者の異動により実験環境が変わったが、新しい環境の整備が完全ではない面があるので、さらに整備を進める。これまでの実験を発展させた新たな実験を実施する。これまでの成果や新しい実験結果を、学会やシンポジウムで発表する。
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Causes of Carryover |
人件費・謝金を低く抑えられたため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究環境の整備、図書購入、旅費などに使用する。
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Research Products
(8 results)