2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23520771
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Research Institution | Kyoto Koka Women's University |
Principal Investigator |
河原 俊昭 京都光華女子大学, 人文学部, 教授 (20204753)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 有香 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (40341226)
徳地 慎二 宮崎産業経営大学, 経営学部, 准教授 (70197870)
岡戸 浩子 名城大学, 人間学部, 教授 (70352896)
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Keywords | 観光 / 教科書 / 観光アセスメント / 授業 / 言語サービス |
Research Abstract |
平成25年度は、観光アセスメントの理論研究を継続するとともに、「観光英語の授業法の開発と教材の開発」に関する総括的な研究を行った。 (1)観光に関する授業に関して、聞き取りやシラバスの分析から、教員には、専門分野によって授業に一定の傾向・特徴があることが分かった。英文学や英語学などのアカデミックな分野出身で観光英語を担当する教員と、実務関係出身で観光英語を担当する教員などといくつかのパターンがある。観光英語の授業はそれらの教員に恣意的に行われている傾向があるが、統一的・体系的に観光英語教育が行われることが望ましい。 (2)教材に関しては、観光英語のテキストやシラバスの分析により、日本人が外国の観光地を訪問するという視点から編集された本が大半であり、来日した外国人観光客を英語で案内するという内容のものは少ないことが分かった。現在の観光英語の授業の課題は、日本が世界から「見られる」ことへの意識の希薄さである。「見る」と「見られる」の相互作用の深まりを可能とする観光英語教育が必要であると思われる。 (3)これらの問題点を平成25年度大学英語教育学会の全国大会(京都大学)において、「多文化社会におけるコミュニケーション力を高める大学英語教育」という内容で発表を行った。さらには、『現代社会と英語』(金星堂, 2013年刊)の中で、論文「観光英語の授業に関するチェックリストの作成とその意義」として研究成果を公刊している。 (4)外国からの観光客の増加に対して、近隣諸国がどのような言語サービスを行っているか関心を持ち、シンガポール、韓国を訪問して、観光英語や言語サービスへの取り組みに関する資料を収集した。 以上、これまでに得た成果の集大成として論文集の編纂を行う予定であり、それは2015年の末に完成の予定である。
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Research Products
(9 results)