2014 Fiscal Year Annual Research Report
大学初年次における英語リメディアル教育のあり方:習熟度と学習動機からの考察
Project/Area Number |
23520772
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
田中 貴子 同志社大学, 文学部, 准教授 (50434676)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤松 信彦 同志社大学, 文学部, 教授 (30281736)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | 英語教育 / 学習意欲 / リメディアル |
Outline of Annual Research Achievements |
大学生の低学力化・二極化傾向への対策としてリメディアル教育が普及している。学力面及び、その向上及び維持の原動力であるモチベーション(MO)との観点からリメディアル教育の在り方を考察することは重要かつ必要である。 本研究は量的に英語の習熟度と英語を学ぶMOの関係性を探るとともに、異なる習熟度の学習者のモチベーションの種類やパターンを質的に調査することで、学力面と意欲面に配慮したリメディアル教育の在り方を考察することを目的としている。当初は3年計画であったが、予定通りの参加者が集まらず、一年延長の許可を得、量的研究として2011~13年にデータを収集、質的研究としては2011年度のみ、量的データをもとに選出した学生たちの中から協力が得られた学生たちに学力、学習経験やMOに関してインタビューを実施した。
2014年度は、2011~13年度に収集したデータ (1) 一般的な読書週間や経験, (2) motivation to learn L2 (英語), (3) Motivation to read in L1(日本語) そして、(4) Motivation to read in L2 (英語)についてのデータをひとまとめにし、各要因の関係性、また各要因と英語の習熟度との関係性を調べた。また、質的研究は2011年度実施のアンケート調査をもとに、習熟度レベル別(主に、最上位層と最下位、準最下位層)にデータを分析し、比較した。 当初予定していた低学力層に絞った長期質的研究が実施できなかったのは、参加者が集まらなかったからであるが、興味を示しつつも、日々のことで手いっぱいのため、長期で参加協力する自信がない、という学生たちもいた。学力の向上とMOの育成は切り離すことはできないため、研究参加が研究者のみならず、参加する学生たちにとってもプラスに働くような研究計画で次へつなげていく必要性がある。
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