2012 Fiscal Year Research-status Report
医学英語教育におけるニーズと現状のギャップ―多角的分析を通じて
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23520775
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
中川 一成 大阪医科大学, 医学部, 准教授 (40198031)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南 英理(田中英理) 大阪医科大学, 医学部, 講師 (40452685)
中村 仁紀 大阪医科大学, 医学部, 助教 (30582564)
坂田 直樹 近畿大学, 生物理工学部, 講師 (70581114)
鈴木 幸平 三重大学, 共通教育センター, 講師 (70596600)
藤枝 美穂 京都医療科学大学, 医療科学部, 教授 (20328173)
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Keywords | 外国語教育 / 医学英語 / ニーズ分析 / 統計 |
Research Abstract |
24年度は以下の4点を中心に研究を進めた。 1 TOEICとCASECによる学力調査:前年度に引き続き、3,4年生全員にTOEICを実施、1年生全員にCASECを実施した。またTOEIC SWを3, 4年生を対象に希望者を募り、29名が受験した。 2 アンケートの再構成:当初タスク・シーン別(「学術集会・講義・演習において」「医学論文を読む」「他の医療スタッフとのコミュニケーション」「外国人患者に対する診療」等)だった医学部用アンケートの項目を技能別(Listening、Reading、Writing、Speaking)に組み換え、また5件法のうち「わからない」を削除して「そう思う」「ややそう思う」「どちらともいえない」「あまりそう思わない」「そう思わない」の5つに変更した。また、各項目について「卒業時までに身につけておくべき度合い」(Needs)に加え、「今の自分ができる・できている思う度合い」(Can Do)も新しく質問することになった。 3 アンケートの実施:本調査として、1-4年の全学生を対象に医学部用アンケート(Can Do・Needs)を実施した。また大阪医科大学と愛知医科大学の教員合わせて9名を対象に、医師・教員向けのパイロット調査を実施した。 4 データ分析:1年と4年のCan DoとNeedsのギャップを数値化し、学年間での医学英語に対する意識の違いを明示的なグラフにまとめた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
24年度は従来の予定通り、アンケートの本調査・学力の客観データの収集をほぼ全て終え、分析用の素材を十分に調達することができた。 現時点で達成できていないものは以下の通り。(1)教員・医師を対象にした本調査(25年度中頃までに実施予定であり、研究の推進上問題ない)。(2)TOEIC SW(当初60名受験を予定していたが、29名分しか集められていない。これについてはSWのデータをニーズ分析に体系的に組み込むのではなく、質的な分析の資料として活用する方向に転換することで対応する予定である)。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度の大きな予定は以下の3点である。 (1) 医師・教員向け本調査(約30名):6月頃を目途に実施する。 (2) 成果発表:8/30-9/1のJACET全国大会にて(題目「医学英語教育のためのニーズ分析:Can-Do Statementsを使ったアンケートの開発とその結果」)。 (3) データ分析・報告書の作成 (4) 学会発表(JACET関西支部)・論文執筆(医学英語教育学会Journal)
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
物品費(書籍、機器)250,000円、旅費(学会出張)490,000円。 医師・教員向け本調査30,000円、人件費30,000円。 報告書作成費100,000円、その他28,031円。 次年度使用額の328,031円は、25年度は複数回の学会発表を予定しているので、購入予定の書籍、旅費に充てるために繰り越した。
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