2012 Fiscal Year Research-status Report
日本人英語学習者のスピーキングにおける統語処理プロセスに関する心理言語学的研究
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23520778
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Research Institution | Kobe Gakuin University |
Principal Investigator |
森下 美和 神戸学院大学, 経営学部, 講師 (90512286)
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Keywords | スピーキング / 心理言語学 / 統語処理プロセス / 統語的プライミング / 日本人英語学習者 / e-learning / 国際情報交換(英国) |
Research Abstract |
2012年度は、主に2011年度までに行った実験の結果について研究発表および論文執筆を行った。本研究課題に関連する研究発表は9本(海外3本、国内6本)行い、投稿論文3本(すべて査読付き)が採択された。 また、本研究課題と同分野で国際的に活躍しているFranklin Chang氏 (University of Liverpool) と共同研究を行うこととなり、2012年度の成果については、2013年度の言語科学会 (Japanese Society for Language Sciences) 第15回年次国際大会(2013年6月28日~30日/於長崎)および、Cross-linguistic priming in bilinguals: Perspectives and constraints(2013年9月9日~11日/於オランダ・ナイメヘン)での研究発表が採択されている。 さらに、国内の他の研究者とも、本研究課題に関連した共同研究を数件行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2011年度の実験の規模が、当初予定していたより拡大したため、結果の分析・考察に少し遅れが生じた。そのため、主に2012年度に研究発表および論文執筆を行うこととなり、2012年度に予定していた実験については、パイロット実験までしか行うことができなかった。しかしながら、当初は2013年度に予定していたe-learning教材を使用した実験についても、パイロット実験を行うことができたため、全体としてはおおむね順調に進んでいると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
2012年度に行ったパイロット実験の結果をもとに、対話における疑問文の学習過程の観察(実験2)および、e-learning教材の開発およびその効果の検証(実験3)を、それぞれ実施する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
2012年度に引き続き、2013年度も研究発表および調査目的の国内外の出張が多くなると考えられるため、当該研究費を主に出張旅費として使用する予定である。また、本研究課題の最終年度を迎えるにあたり、年度末に科研費成果報告会の開催を検討している。
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Research Products
(17 results)