2013 Fiscal Year Annual Research Report
日本人英語学習者のスピーキングにおける統語処理プロセスに関する心理言語学的研究
Project/Area Number |
23520778
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Research Institution | Kobe Gakuin University |
Principal Investigator |
森下 美和 神戸学院大学, 経営学部, 准教授 (90512286)
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Keywords | 言語産出 / 心理言語学 / 統語処理プロセス / 統語的プライミング / 日本人英語学習者 / e-learning |
Research Abstract |
2012年度までに行ってきた当該研究に関する実験結果に基づき、2013年度は、主に統語的プライミングを利用したe-learning教材の開発および効果の検証を行った。その結果、初級レベルの日本人英語学習者におけるプライミング効果は概して低いものの、実験が進むにつれ、統語構造のトレーニング効果が見られるようになることが分かった。これらの実験結果については、国内(15th Annual International Conference of the Japanese Society for Language Sciences, Kwassui Women’s University、Workshop on Linguistic Analyses of Foreign Language Learning: Automatization in Real-Time Comprehension and Production in conjunction with the 15th Korea-Japan Workshop on Linguistics and Language Processing, Waseda Universityなど)および海外(Cross-linguistic priming in bilinguals: Perspectives and constraints, Radboud University Nijmegen、Annual Conference of American Association for Applied Linguistics, Portlandなど)において、多数の口頭発表を行った。また、日本人英語学習者が特に苦手であることが明らかとなった疑問文の産出能力についても新たな調査を実施し、国内外での口頭発表を行った。さらに、当該研究全般については、「文産出研究の最前線と外国語学習者の言語処理:統語的プライミングの実験データから」第39回全国英語教育学会北海道研究大会関西英語教育学会課題研究フォーラム「英語運用能力はいかに自動化されるか?-基礎研究と授業実践のインタラクション-」(北星学園大学)にて口頭発表し、同内容を『外国語運用能力はいかに熟達化するか-言語情報処理の自動化プロセスを探る』(松柏社)の第6章にまとめた。
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Research Products
(16 results)