2012 Fiscal Year Research-status Report
近代日仏間生糸・絹織物貿易史の研究-リヨン絹織物業組合の原史料を中心に-
Project/Area Number |
23520822
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Research Institution | Takasaki City University of Economics |
Principal Investigator |
富澤 一弘 高崎経済大学, 経済学部, 教授 (90265455)
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Keywords | フランス / シルク |
Research Abstract |
科学研究費補助金(基盤研究C「近代日仏間生糸・絹織物貿易史の研究」を受けて、フランス国立図書館フランソワミッテラン館」に赴き、史料調査を行っている。 すなわち、平成23年9月29日(木)‐10月16日(日)までの16泊18日間の史料調査についで、平成24年6月28日(木)‐7月16日(月)までの17泊19日間の史料調査を実施して、19‐20世紀前半の日仏生糸・絹糸貿易に関する仏文史料・原文書等を、16,330枚、複写して帰国している。 平成23年度の複写数6,000枚余に加えて、この2年度で22,000枚余の複写を、同館で実施したことになる。これらの史料は、わが国ではコレクションとしては、全区存在しておらず―国会図書館にも、他の有名な史料所蔵機関にも、みられない―フランス国内の蚕糸業・絹織物業関連の業界紙・誌等であり、フランス側から当該期のアジア・極東のシルク貿易を研究する際の、未知の最重要史料である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
平成23年度、フランス国立図書館「フランソワ・ミッテラン館」で得られた史料点数6,000枚余に比べて、平成24年度のそれは16,330枚と、はるかに多数の優良史料を収集することが叶っている。それ故、平成24年度は、顕著な成果が得られた年である、と思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年5月22日(水)‐6月5日(水)までの13泊15日間のフランス国立図書館「フランソワ・ミッテラン館」を通じて、可能な限り大量、かつ優秀な仏文史料を収集して、帰国するつもりである。また史料の整理・翻刻にも鋭意留意していきたい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度、科学研究費補助金の直接経費は、フランスへの渡航費、およびパリ市での滞在費に全額、使用されるはずである。
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