2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23520829
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Research Institution | Gakushuin University |
Principal Investigator |
高埜 利彦 学習院大学, 文学部, 教授 (90092254)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 暁龍 桜美林大学, 公私立大学の部局等, 教授 (30511852)
西村 慎太郎 国文学研究資料館, 大学共同利用機関等の部局等, 准教授 (90383546)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | 日本史 / 近世史 / 天皇 / 朝廷 / 江戸幕府 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究を通して、平成23年度・24年度・26年度に、3回の「近世の天皇・朝廷研究大会」を開催したことは最大の実績と言えよう。各回の年度末には『近世の天皇・朝廷研究』第4号・第5号・第6号の大会成果報告集を刊行することができた。平成23年度大会は、深谷克己「『日本国』の王権と政道―東アジア法文明圏の視界から―」の講演と村和明「近世朝廷と三井」・渡辺修「近世の神宮例幣使発遣」・清水光明「朝廷・公家社会と朱子学」の3人の論説が発表された。 平成24年度大会は、「武家伝奏と禁裏小番―中世・近世の比較から―」のタイトルでシンポジウムを開催し、平井誠二「武家伝奏と高家」・田中暁龍「中近世の禁裏小番と武家昵近衆」・家永遵嗣「室町幕府と『武家伝奏』・禁裏小番」の報告の後に活発な討論が行われた。また、松金直美「東本願寺門跡の関東参向」・林大樹「近世公家社会における避諱と改名」・三ツ松誠「諸家執奏停止と神祇官―三輪田元網の立場から―」の3人の論説が発表された。 平成26年度大会は、「近世後期の幕末の関白・天皇」のタイトルでシンポジウムを開催し、長坂良宏「近世後期の関白と天皇・院―文政期を中心に―」・家近良樹「幕末期の朝廷について―何が言えるのか―」の報告と箱石大のコメントがなされ、活発な議論が展開した。また、許文英「近世後期における隠居大名と公武婚姻―徳島藩蜂須賀重喜を事例として―」・栗原佳「近世中期における高家の職務」・石津裕之「近世中後期の二十二社と朝廷」・渡辺修「近世儀式伝奏の機能」の4人の論説が発表された。 平成25年度は、真宗高田派本山の専修寺門跡の所蔵史料の調査を平成23・24年度にも増して人員を増強して行ったこともあり、研究大会は実施しなかった。門跡史料の調査は『近世の天皇・朝廷関係史料集』の刊行を準備するものであったが、今回史料集刊行には至らなかった。
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Research Products
(16 results)