2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23520852
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Research Institution | International Research Center for Japanese Studies |
Principal Investigator |
松田 利彦 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (50252408)
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Keywords | 朝鮮 / 植民地 / 陸軍 / 憲兵 / 捕虜 |
Research Abstract |
平成25年度における国内外の資料調査は以下の通りである。 4回にわたる東京での調査では、国会図書館・東京大学近代日本法政史料センター・国立公文書館などを中心として、朝鮮駐屯日本軍の司令官・参謀長の個人文書の調査に重点を置いたほか、朝鮮に駐屯していた連隊の編纂した連隊史の調査を行った。国内では、ほかに岡山大学、陸上自衛隊松本駐屯地秀峰館で資料収集を行った。 海外出張は3回行った。フランス・パリでシンポジウム「世界の中の憲兵:フランス革命から今日まで」で「Kempei and the Expansion of Imperial Japan in Taiwan, Korea and China at the Beginning of the 20th Century」の発表を行った後、オランダ・ハーグで旧日本軍捕虜関係史跡の調査、スウェーデン・ストックホルムの国立公文書館で植民地所在連合軍捕虜主要書に関する資料の収集にあたった。中国・海南島では、日本軍占領期の朝鮮人軍属関連の史跡を調査した。韓国では、韓国中央図書館・釜山歴史博物館などでの文献調査以外に、全羅南道順天・小鹿島でフィールドワークを行った。 成果物としては、共編著『帝国日本と植民地大学』(ゆまに書房)をまとめたほか、「韓国駐箚軍参謀長・大谷喜久蔵と韓国―大谷関係資料を中心に」(鄭昞旭・板垣竜太編『日記が語る近代―韓国・日本・ドイツの共同研究』同志社コリア研究センター)、「東亜聯盟運動に参加した朝鮮人―曺寧柱と姜永錫」(趙景達・原田敬一・村田雄二郎・安田常雄編『東アジアの知識人』第4巻、有志舎)等を公刊した。口頭発表としては、2013年6月に先述のパリでの植民地憲兵に関する発表を行い、2014年2月に「朝鮮総督在任期の南次郎と陸軍の派閥」を京都大学人文科学研究所「戦時期朝鮮社会の諸相」班で発表した。
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Research Products
(8 results)