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2013 Fiscal Year Annual Research Report

出土文字・発掘資料による秦王朝各地方における禁苑の分布・構造及び意義に関する研究

Research Project

Project/Area Number 23520865
Research InstitutionYamaguchi University

Principal Investigator

馬 彪  山口大学, 人文学部, 教授 (20346539)

Keywords禁苑 / 秦簡 / 始皇帝 / 遺跡 / 巡幸
Research Abstract

戦国時代各国の離宮群が秦王朝の時代に至ってから一律に禁苑と呼ばれ始めたことは、1989年に出土した龍崗秦簡にみえる禁苑に関する秦律の発見から明らかになった。したがって、筆者は秦王朝が全国を統一してすぐ旧国の残した離宮を利用し、もとの戦国時代の秦の離宮と統合して独特な秦帝国の政治システムを造り出そうとしたことを考えて、それを「秦帝国式的な政治綱目」と名付けて本研究の計画を立てた。25年度は計画の最終年度であり、予定の通りに以下の研究目的を達した。
(一)旧韓趙魏の禁苑における始皇帝が巡幸の途中客死した、龍崗秦簡にはっきり記された「沙丘苑」や睡虎地秦簡にも登場する「河禁」が禁苑かどこかと内モンゴル包頭の黄河沿岸における建築遺跡やまた始皇帝の最後あとの死体を運搬した道沿線の行宮を含む調査と研究を行った。
(二)25年度は前年度に実地踏査を完了できていない場所も調査した。特に、東海沿岸にある会稽山・秦山島における始皇帝みゆきの宿泊可能の場所を調査した。
最終年度の調査と研究は、基本的には23・24年度の研究成果に基づいて総合的な方法で本研究の主題となる秦帝国における地方禁苑群に関する研究を行った。その主たる研究計画は以下の三つである。
1)秦と旧六国禁苑の相違性について、これまでの研究の成果をまとめた。2)禁苑群と帝国都の関係についての研究は本研究の正念場ともいえ、中国と日本両側における都城史研究の専門家と意見交換できる検討会を開いた。3)専門家と意見交換したことは以下のとおりであった。①は秦時代あとの中世や近世中国の禁苑との比較により、秦王朝における禁苑の特質への再確認をした。②日本における天皇の禁苑と比べて(例えば『延熹式』にも登場する「ぜん」と龍崗秦簡にみる「ぜんとの比較研究)、なお、秦王朝禁苑の位置つけについても検討した。そのうちに、今後さらに東アジア禁苑の比較研究を予定した。

  • Research Products

    (5 results)

All 2014 Other

All Journal Article (3 results) Presentation (1 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 秦・前漢初期「関中」における関(津)・塞についての再考2014

    • Author(s)
      馬彪
    • Journal Title

      『近世東アジア比較都城史の諸相』白帝社

      Volume: 1 Pages: 251-264

  • [Journal Article] 詞“石”究竟讀SHI還是讀DAN2014

    • Author(s)
      馬彪
    • Journal Title

      山口大学文学会志

      Volume: 64 Pages: 87-95

  • [Journal Article] 唯一一部出自家學的斷代史“正史”2014

    • Author(s)
      馬彪
    • Journal Title

      アジアの歴史と文化

      Volume: 18 Pages: 37-48

  • [Presentation] 試論漢簡所見“大石”“小石”的問題

    • Author(s)
      馬彪
    • Organizer
      居延遺址與絲綢之路歴史文化國際學術研討會
    • Place of Presentation
      甘肅省金塔縣(中国)
  • [Book] 『漢書』導讀及譯注2014

    • Author(s)
      馬彪
    • Total Pages
      1-373
    • Publisher
      中華書局

URL: 

Published: 2015-05-28  

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