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2011 Fiscal Year Research-status Report

中央アナトリア西部における鉄器時代フリュギアの遺物研究

Research Project

Project/Area Number 23520942
Research InstitutionThe Middle Eastern Culture Center in Japan

Principal Investigator

山下 守  (財)中近東文化センター, その他部局等, 研究員 (70370195)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 松村 公仁  (財)中近東文化センター, その他部局等, 研究員 (60370194)
Project Period (FY) 2011-04-28 – 2014-03-31
Keywords考古学 / アナトリア / 鉄器時代 / フリュギア
Research Abstract

本調査研究は、中央アナトリア西部における鉄器時代フリュギアの遺物研究を通して、フリュギア西部地域に特有な文化的特徴を把握することを目的としている。具体的には、アンカラ・アナトリア文明博物館、エスキシェヒル博物館、キュタヒヤ博物館等の六つの博物館が所蔵する、中央アナトリア西部で発見された鉄器時代フリュギアの土器、金属器、土製品等の考古資料を調査、記録し、さらにこれを他地域のフリュギア資料と比較研究することによって、フリュギア西部文化に特有な地域的特徴を明らかにすることを目指している。 平成23年度においては、当初アンカラ・アナトリア文明博物館及びコンヤ博物館に収蔵された鉄器時代フリュギアの土器、金属製品、土製品等を精査、実測及び写真撮影することが計画されていた。しかしトルコ文化観光省考古局の調査許可の遅れから、計画通りにこれらの博物館において実際の遺物の精査を行うことが困難となった。そこで計画を急遽変更し、上記2博物館の代わりに、エスキシェヒル博物館、アフヨン・カラヒサル博物館、キュタヒヤ博物館及びブルドゥル博物館を回り、これらの博物館に収蔵されている中央アナトリア西部における鉄器時代フリュギアの遺物に関するデータを収集して、遺物リストを作成した。 その結果、中央アナトリア西部におけるフリュギア文化の重要遺物の多くは、エスキシェヒル博物館に集中して所蔵されていることが明らかとなった。その中でも特に同地域にあるミダス・シティー遺跡から出土した、一部未発表資料を含むフリュギアの遺物は、 フリュギア西部文化に特有な地域的特徴を把握する上で極めて重要であることが判明し、今後の本調査研究において特に集中して精査、記録して行くことを決定した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

本調査研究では、平成23年度に中央アナトリア西部における2博物館において鉄器時代フリュギアの土器、 金属製品、土製品等を精査、実測、写真撮影を始めることが計画されていた。しかしトルコ文化観光省考古局の調査許可の遅れから、計画通りにこれらの博物館において遺物を実際に取り扱うことが困難となった。そのため代替え調査として、調査を予定したその他のすべての博物館を回り、そこに収蔵された中央アナトリア西部における鉄器時代フリュギアの遺物の基本情報の収集、遺物リストの作成を行った。 その結果、中央アナトリア西部における鉄器時代フリュギアの遺物に共通して見られる一般的な特徴を大体把握することが出来たが、それを実証するために必要な個々の遺物の精査、実測及び写真撮影はほとんど行うことが出来なかった。 この点から見て本調査研究の進展状況は全体としてかなり遅れていると言える。

Strategy for Future Research Activity

平成23年度の本調査研究では、トルコ文化観光省考古局の調査許可の関係から、計画されていた博物館での実際の遺物の精査、実測及び写真撮影をほとんど行うことが出来なかったことから、調査の進展状況にはかなりの遅延が認められる。 しかしながら平成24年度においては、トルコ文化観光省考古局の調査許可が既に下りたエスキシェヒル博物館における遺物調査を、調査期間を延長し、実測協力者を増員して集中的に行うことによって、可能な限り多くの考古資料の実見、精査、記録を行い、この遅れを取り戻すことを考えている。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

平成23年度の本調査研究においては、調査許可の関係で、当初計画されていた長期間に渡る博物館での遺物の実測、撮影作業を行うなうことが出来なかったことから、平成23年度の直接経費の内、撮影機材等の物品費、現地滞在の旅費、実測協力者への謝金が未使用のまま残るところとなった。 平成24年度の本調査研究においては、平成23年度の未使用直接経費と平成24年度の直接経費を合わせて使用し、博物館での遺物調査を、調査期間を大幅に延長し、また実測協力者を2人から4人に増員して集中的に行う計画である。

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Published: 2013-07-10  

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