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2011 Fiscal Year Research-status Report

広域神社祭祀とコモンズに関する環境民俗学的研究

Research Project

Project/Area Number 23520992
Research InstitutionThe University of Shiga Prefecture

Principal Investigator

市川 秀之  滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (80433241)

Project Period (FY) 2011-04-28 – 2015-03-31
Keywords環境 / 神社 / コモンズ / 入会
Research Abstract

本研究においては、近畿地方を中心として広くみられる、複数村落で祭祀される神社の信仰形態と、おなじく複数村落で利用される自然資源の利用形態の関連について研究することを目的としている。23年度はa)図書館などの書籍を利用して、村落連合の一覧表を作成すること、b)代表的事例として福井県三方五湖周辺・滋賀県彦根市荒神山周辺の現地調査をおこなうことを計画していた。 前者については、滋賀県下、奈良県などの事例検索収集はほぼ終了し、大阪府の事例についての検索も一部開始している。また滋賀県下については滋賀県庁がもっている山林関係の古文書などの撮影を実施した。 後者については、福井県美浜町久々子や彦根市下石寺、三津屋などの集落で調査を実施し、久々子については宇波西神社と三方五湖の利用、また下石寺については荒神山神社や稲村神社と、荒神山や曽根沼、琵琶湖などの自然利用との関連について調査を進めた。また石石寺では関係の古文書の撮影を実施し、地域住民とともにその読解作業を進めている。またそれ以外に奈良県五條市西吉野町や北九州地域洞海湾周辺についても、同種の事例を探す作業を行った。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

23年度については当初計画の通り調査は進行しているが、収集したデータの整理がやや遅れ気味である。

Strategy for Future Research Activity

23年度の研究が当初の計画通り概ね進行したので、今後も当初の計画に従って研究を進めていく予定である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

当初の計画通り、以下の調査を進める計画である。  a)全国的な村落連合一覧表の作成:前年度に継続して神社祭祀および自然資源利用を複数村落で行っている事例について、自治体史や民俗誌を検索し、全国的な事例収集をおこなう。また古文書の所在についても確認する。集めたデータによって次年度以降個別調査を実施するフィールドを選定する。24年度中に一覧表およびデータベースを完成する。 b)代表的事例の分析:24年度は前年度に引き続き福井県三方五湖周辺での調査を実施するほか、滋賀県東近江市伊庭・大阪府千早赤坂村周辺での調査を実施する。 c)広域神社祭祀および自然資源利用の歴史的展開の解明:これまでの調査あるいはaにおいて把握した古文書などについて調査を実施する。滋賀県下の事例については県庁の県民史料室が多く史料を所在しているので、その調査をまず実施する。また福井県三方五湖周辺においても古文書調査をおこなう。

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Published: 2013-07-10  

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