2012 Fiscal Year Research-status Report
現代社会における家族の再構築支援体制に関する実証的研究
Project/Area Number |
23530005
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
南方 暁 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 教授 (70125805)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田寺 さおり 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (70386449)
田巻 帝子 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (80251784)
村山 賢一 新潟大学, 学内共同利用施設等, 講師 (70334670)
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Keywords | 家族の再構築 / 民事法学 / 刑事法学 / 精神医学 / 事故・災害 |
Research Abstract |
1.研究会を2度開催して、研究状況について相互の情報交換を行った。 2.学会報告としては、南方が第3回家族法改正研究会報告「家族法改正研究会シンポジウム-近親婚」(早稻田大学)、日本家族<社会と法>学会第29回学術大会報告「離婚紛争における当事者支援とニーズ:実態調査を素材として」(田巻帝子と共同報告)(早稻田大学)を行い、家族に変事や紛争が起きた時の家族再構築をに関する問題について触れ、田巻がThe International Academy for the Study of the Jurisprudence of the Family会議報告「Live and Die in Solitude Away from the Family – Issues Relating to Unattedend Death Kodokushi in Japan」を行い、現代日本社会における家族の再構築をめぐる問題を検討し、村山は、「日本精神病理・精神療法学会第35回大会報告「日本人のストーリーは何か -よきパターナリズムを考える-」を行い、要保護の家族がいた場合の社会による介入について分析を行った。 3.論文については、南方が「離婚訴訟に対する不誠実な態度を含めて廃除原因である「著しい非行」を認めた事例」(新・判例解説Watch【2012年10月】pp.101-104日本評論社)、「近親婚規制に関する再検討-民法735条を素材として-」(戸籍時報688号 pp.30-38)で家族に変事が生じた場合の法的介入について、村山が「個人情報保護法の「例外」における主体性を踏まえた判断と対応の工夫 -青年期精神科領域の事例を通して-」(臨床精神病理33(2): 205-213, 2012)で要保護の家族がいた場合の再構築に関する精神医学からの対応について検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
1.分担者がそれぞれ対応する課題についてはおおむね計画通りに進行しているが、現地調査などについては分担者のうち3名が、出張などが制約される委員に任命されたために調査を行うことができなかった。2013年度は制約が解かれるので、2012年度分を合わせた研究を行う。 2.年度末から2013年度に初めにかけて、共同検討会を行い中間的な報告書を作成する具体的な作業を開始した。
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Strategy for Future Research Activity |
1.それぞれの分担についての資料収集や検討作業がおおむね終わったので、2013年度には最終的な共同の検討を行う準備がほぼ整った。 2.ただし、2012年度に行う予定であった現地調査などについては、前述の理由によって実施できなかったので、本年度の早い時期に、調査を実施する予定である。 3.本年度秋までに、研究会を複数回開催して、分担者の個々の担当部分を相互に検討するとともに、最終報告書の共同執筆に入る。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
1.夏までに研究分担者の調査作業の報告会を行い、研究最終段階での補足検討作業の確認を行う。さらも。秋以降にまとめる作業に向けて、第一には、残されている現地調査を行い、また、最終的な資料収集を行う。 2.秋以降には、調査研究のまとめの作業を行う。研究会を開き、相互に作業の進捗状況を確認することにする。 4.年あけには報告書作成を念頭においたまとめの作業を行う。
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