2013 Fiscal Year Annual Research Report
フランスにおける移民労働者の生活保障に関する双方向的研究
Project/Area Number |
23530059
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
江口 隆裕 神奈川大学, 法学部, 教授 (10232943)
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Keywords | 移民政策 / フランス / マグレブ / アルジェリア / モロッコ / チュニジア / 生活保障 |
Research Abstract |
平成25年度は、まず、同年9月にモロッコ及びアルジェリアにおいて現地調査を行った。モロッコでは、ラバトの国立図書館において、昨年度に収集できなかったモロッコの移民政策に関する文献を収集した。 次に、アルジェリアの首都アルジェでは、アルジェリア全国年金金庫でインタビューを行い、アルジェリアの年金制度やフランスに働きに出かけた移民に対する社会保障の適用状況等を調査することができた。また、アルジェリア国立図書館において、アルジェリアの移民問題等に関する文献を収集した。さらに、アルジェリアでも移民が多い地方として有名なカビーリ(Kabylie)地方を訪れ、移民を多く出さざるを得ない社会的背景等を調査した。 次に、翌年3月、フランスにおいて現地調査を行った。まず、アルザス地方のミュルーズにおいて、非営利団体のアレオス(aleos)が運営する高齢者居住施設を訪問し、高齢になった移民入居者の世話をしている職員等と意見交換を行い、高齢移民の生活実態等について調査を行った。次に、ストラスブールにおいて、「マグレブ移民アルザス連絡協会(CALIMA)」の代表にインタビューし、移民当事者の意見を聞くことができた。さらに、パリにおいても、「フランスのマグレブ労働者協会(ATMF)」を訪問し、フランスにおけるマグレブ移民の生活実態や移民問題に関する移民当事者の見解を聞くことができた。また、パリの移民博物館等において、フランスの移民関連資料の収集を行った。
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