2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23530074
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
松田 岳士 大阪大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (70324738)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高山 佳奈子 京都大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (30251432)
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Keywords | 国際刑事法 / 国際司法共助 / 犯人引渡し / 国際研究者交流 |
Research Abstract |
研究最終年度である平成25年度においても、研究代表者と研究分担者は、研究協力者の参加・助力を得て、前年度に引き続き、国際刑事法の実務・理論に関する情報及び知見を得るために国内外の関連文献・情報を収集・分析し、その成果を共有した。とくに国際刑事裁判所の判例およびこれに関する議論については、定期的に勉強会を開いて情報の交換および議論を行うと同時に、国際刑事法全般に関してこれまで行ってきた研究の成果を平成26年度中に開催予定の国内外の主要な学会において発表するための準備を進めた。具体的には、①日本刑法学会第92回大会におけるワークショップ「外国にある証拠の収集」の報告準備、②「情報社会と刑事法」をテーマにリオデジャネイロ(ブラジル)で開催予定の国際刑法学会第19回大会への参加準備、および③国家刑罰権が競合する事案への取組みに関する研究会合における参加・報告を行った。 より具体的には、①に関しては、松田岳士(研究代表者)と越智萌(研究協力者)が、「外国にある証拠の収集」に関して国際法・国内法上の問題の理論的解決方法を検討した。②に関しては、国際刑法学会刑法各論に関する第2部会および国際刑事法に関する第4部会の国別報告の準備を行い、情報社会と刑事法にかかわる諸問題について、レポートを提出した。また、高山佳奈子(研究分担者)と越智が、それぞれ、刑事手続法に関しアンタルヤ(トルコ)で開かれた第3部会およびヘルシンキ(フィンランド)で開かれた第4部会の準備会議に参加し、報告を行った。③に関しては、高山が、外国公務員贈賄罪の問題を取り上げ、「法の実現における国家の競合と協調」をテーマとする会合で報告を担当し、国際的に活動する日本人および外国人弁護士との意見交換を行ったほか、「企業活動と法」をテーマとする国際シンポジウムでドイツ・中国・台湾・韓国の研究者との共同研究を実施した。
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Research Products
(5 results)