2011 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23530103
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
木下 正俊 広島大学, 法務研究科, 教授 (30379903)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 金融機能の高度化 / サブプライム問題 |
Research Abstract |
策定した全体計画に沿って23年度は、(1)文献・資料・情報の収集と分析を行うとともに、全体構想の骨格をほぼ固めたほか、(2)全体構想の一部である「金融機能の高度化を目指す金融システム改革」の概要の取りまとめを行った。 このうち(1)文献・資料・情報の収集等については、本計画の基礎をなす「わが国の金融制度の形成と自由化」に関するものやその後のビッグバンを中心とする「わが国の金融システム改革と法制整備」に関する主要なものの収集・分析はほぼ収束しつつある。また、最新の情報等については、書籍のほか各機関のホームページ等各種媒体を通じて収集に努めた。とくに最新情報については、金融法学会や金融実務者との意見交換会等を活用して収集・分析に取り組んだ。 また、(2)「金融機能の高度化を目指す金融システム改革」の概要の取りまとめについては、わが国が「市場型間接金融」を促進するに至った経緯とその意義のほか、「市場型間接金融」の中核をなす資産流動化・証券化、ファンド等の「集団投資スキーム」を促進する意義とそれを支える法制整備の概要について取りまとめた。 このほか、23年度は、全体構想の中で近年とくに注目されている項目である「米国サブプライム問題に端を発する世界的金融危機とわが国への示唆」に関連する資料・情報の収集と分析を行い、その結果を「証券化市場の再生に向けた環境整備」と題する小論に取りまとめた(広島法科大学院論集第8号、平成24年3月)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
法科大学院長としての職務繁忙から、計画策定時に想定したほどには当研究に投入できる時間が確保できていない。
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Strategy for Future Research Activity |
全体計画に沿って、24年度に予定している「金機能の安定化を目指す金融システム改革」の取りまとめを目指して、必要な文献を収集し分析・評価を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
必要な文献等の購入費、金融法学会、金融実務者との意見交換会等への参加に伴う旅費等の支出を計画。
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