2013 Fiscal Year Research-status Report
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23530103
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
木下 正俊 広島大学, 法務研究科, 教授 (30379903)
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Keywords | 金融機能の高度化 / 金融機能の安定化 / ファイナンス・リース |
Research Abstract |
当初策定した研究計画に比べかなり遅れ気味となったが、25年度は、24年度に予定していた全体構成の2.(2)「金融機能の安定化を目指す金融システム改革」および(3)「米国サブプライム問題に端を発する世界的金融危機に関する分析と評価」について、24年度までの実績をもとにその後の法整備状況を踏まえた補強を行った。 この間、最新の情報等について、書籍のほか各機関のホームページ等各種媒体を通じて収集に努めたほか、引き続き金融法学会や金融実務者等との意見交換会等を活用して収集と分析に取り組んだ。 また、23年度に取り組んだ全体構成の2.(1)「金融機能の高度化を目指す金融システム改革」に関連して、ノンバンク市場改革の一環として注目されているファイナンスリース取引について、近年の法整備、会計ルール変更、最高裁判例等を踏まえた分析を行い、その結果を「ファイナンス・リース取引を巡る近年の動きと課題」と題する論文として取りまとめた(広島法科大学院論集第10号、平成26年3月)。 このように、当初策定した全体計画をベースとしつつも、変化の激しい金融市場や制度改革の状況を捉えてテーマに柔軟に取り組み、研究成果の積み上げを進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
法科大学院長としての職務が繁忙を極めたことから、計画策定時に想定した研究時間の確保が困難であった。このため、補助事業期間の1年延長を申請した。
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Strategy for Future Research Activity |
全体計画において25年度に予定していた作業の未達部分のキャッチアップを進める。全体計画のパーツ素材は概ね揃いつつあることから、これまでの成果部分について最新の法整備状況を織り込んでブラッシュアップを行うとともに、最終研究成果物のイメージを早期に固めて全体構成の取りまとめを行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当初計画策定時に想定した研究時間の確保が困難となり、補助事業期間の1年延長を申請せざるを得なかった。 必要な文献等の購入費用、金融法学会、金融実務者等との意見交換会等への参加に伴う出張費用、最終成果物に印刷費用等の支出を計画している。
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