2013 Fiscal Year Research-status Report
裁判員裁判でのICTを活用した法廷プレゼンテーション支援研究
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23530128
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Research Institution | Aichi University |
Principal Investigator |
伊藤 博文 愛知大学, 法務研究科, 教授 (50232468)
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Keywords | 裁判員裁判 / 法廷プレゼンテーション / ICTの利活用 |
Research Abstract |
本研究の最終年度(第3年度)である平成25年度では、研究代表者がUniversity of Hawaii School of Lawにて1年間海外研修を行ったため、当初の予定度通りに研究が進められなかった。特に前年度に揃えた器材による日本国内での研究環境を利用できなかったために、研究を前に進めることができなかった。よって残念ながら特筆すべき研究成果はあげることができなかった。 このような経緯の下で、海外研修によるブランクを補うべく、1年間の補助事業期間延長を申請行い、これが承認されたので、平成26年度に第3年度の研究を行う予定である。よって次年度が本研究の最終年度となり、当初の研究計画にあった研究内容を次年度末で完了する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
「研究の目的」の達成度という点において、「やや遅れている」と考えている。第1に、今年度では本研究の開始時には予定していなかった1年間の海外研修があり、この間研究が中断したことにより遅れが生じた。第2に、こうした遅れはあったものの、本研究内容の一側面としての海外研修における知見の拡充という点では、1年間の海外研修も無駄ではなく、本研究にも役立つ資料収集ができたことは、研究達成には貢献できたと考えている。 この両方向の達成度を衡量して、現時点で本研究は「やや遅れている」と判断するに至った。この点を踏まえて、最終年度では当初の目的通りの研究成果を達成する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の推進方策としては、研究計画の当初の予定通りに、最終年度である第4年度では第3年度に行う予定であった研究を推進していく。これまでの研究で得られた技術や知見を活用して、成果物を弁護士実務等にフィードバックする手法を研究開発して実践していく。法廷でのプレゼンテーションで使われるコンテンツとしては、主として、PowerPointスライド制作ができる環境を最大限活用して具体的な制作・支援を行う。また、法廷で使われるコンテンツのみならず、その利活用範囲を法実務、法教育、法科大学院教育へと拡大し、法科大学院教育でのカリキュラム化へ繋げたいと考えている。こうした研究の結果は論文としてまとめ公開する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
3年計画である本研究の第3年次に、研究代表者がUniversity of Hawaii School of Lawにて1年間海外研修を行ったため、第3年次分の予算は全く使用しなかった。この予算を第4年度(平成26年度)にそのまま繰り越すこととなったため、次年度使用額が生じた。 次年度は、第3年次(平成25年度)になし得なかった研究を行い、未使用額を当初の研究計画通りに使用予定であった使途に使用する予定である。残金50万円の使途は、旅費交通費10万円、作業報酬金20万円、ソフトウェア等の備品購入20万円の予定である。
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Research Products
(2 results)