2014 Fiscal Year Annual Research Report
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23530162
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| Research Institution | Keio University |
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Principal Investigator |
岡山 裕 慶應義塾大学, 法学部, 教授 (70272408)
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2011-04-28 – 2015-03-31
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| Keywords | アメリカ / 行政法 / 行政国家 / 独立行政委員会 / 規制政策 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題の最終年度には、研究のとりまとめを意識しつつ、大きく二つの課題に取り組んだ。第一は、本研究課題の主たる対象であるニューディール期の行政国家の司法化について、その淵源に立ち返りつつ長期的な流れを整理する作業である。その一環として、1913年に成立した連邦準備制度委員会が「司法的」な起源を持つというワーキングペーパーを、本研究課題の観点に即して改稿し、2014年6月の政策史カンファレンスで報告した。現在、そこでのコメントを受けてさらに修正し、学会誌への投稿を準備している。
第二は、ニューディール期における行政国家の司法化に関連して、1920年代後半にいったん独立行政委員会の自律性が大きく制約された後、1935年に最高裁判決によってそれが回復するという展開を辿ったことが持つ意味を明らかにすることである。この点について、2014年9月に連邦議会図書館、2015年1月にスタンフォード大学フーヴァー研究所への史料調査を実施し、2013年初にアメリカ南部政治学会で報告した論文の改稿を進めた。
上記二つの作業によって、ニューディール期の行政国家の司法化の展開を、独立行政委員会に焦点を当てることで、その背景も含めて一通り明らかにできたものと考えている。今後は、これまで執筆した個々の論文を公刊する以外に、なるべく早く研究の全体像を単行書の形で出版できればと考えている。
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