2013 Fiscal Year Research-status Report
アメリカン・デモクラシーにおける「草の根」保守主義の政治理論的検討
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23530173
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Research Institution | Niigata University of International and Information Studies |
Principal Investigator |
越智 敏夫 新潟国際情報大学, 情報文化学部, 教授 (20247183)
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Keywords | 国際研究者交流 / 国際情報交換 / アメリカ合衆国 |
Research Abstract |
平成23年度の理論研究、また平成24年度の実証的アプローチの継続として平成25年度の研究を行った。平成25年3月にカリフォルニア州サンディエゴ市において「グローバリゼーションと文化」に関する共同研究のための討議が開催され、多くの研究者と意見交換ができた。 上記の成果を受けて、平成26年度には上記共同研究参加者を中心とした国際会議 “Crisis of the Everyday/Everyday Crisis: Across Time in Japan”が4月中旬にアメリカ合衆国ノースカロライナ大学チャペルヒル校で開催され、“Apocalyptic Memories and Subjective Movements: Differentiation by Political Power”と題する研究報告をおこなった。また8月上旬にはポーランド、シチェチン市においてInternational American Studies Association の世界大会が開催され、その場において"Another Coast for the USA: Civic-mindedness in Postwar Japan and American Democracy" と題する研究報告をおこなった。さらに8月末にはアメリカ合衆国シカゴ市で開催された American Political Science Association の Japan Political Studies Group Meeting において"Politics and Political Science after the Tohoku Earthquake" と題した研究報告をおこなった。 これらの機会を利用して当該テーマに関して多くの研究者と意見交換ができた。それらの成果を現在論文集として刊行すべく執筆中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
【研究実績の概要】欄に記入したように、計3回の海外における研究発表によってある程度、研究内容をまとめていくことができた。しかし後期セメスターに入ると新学部の設置申請など、学内業務の増加にともない、研究の進展が若干遅れてきた感があった。そのため研究計画を一部変更し、平成26年度へと継続させ、総計4年の研究と変更した。 以上のような研究の変更によって、成果の刊行においてはより精緻な分析とすることが可能となった。
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Strategy for Future Research Activity |
【現在までの達成度】欄にも記したように、4年計画と変更したために平成26年度を全体の総括とする予定である。そのため前期セメスターにおいてはこれまでの研究をまとめつつ、いまだ不十分なままの領域について補足的に考察していく。また8月下旬にはアメリカ合衆国、ワシントン市で開催されるアメリカ政治学会 (American Political Science Association:APSA) の年次大会にも参加し、研究成果の総括のための意見交換などもおこなう予定である。 以上のような研究活動を本年度内に単著としてまとめ、ミネルヴァ書房から刊行する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成24年度に参加予定だったアメリカ政治学会(APSA)の年次大会がハリケーン・アイザックのために中止となり、その際に予定していた調査、意見交換などの計画を変更せざる得なくなり、その変更が平成25年度にも影響した。また平成25年度には学内行政上の職務(学部長)も想定以上に多くなり、そのため研究の総括が予定よりも遅れることになった。以上のような理由から当初の計画上での予算執行が不可能となった。 平成26年度は、当初の計画上では平成25年度に予定されていた研究の総括をおこなう。そのため、補足資料としての図書購入、また資料整理などのための人件費、さらに8月下旬にアメリカ合衆国ワシントン市で開催されるアメリカ政治学会(APSA)での意見交換のための旅費等に予算額を執行する予定である。
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Research Products
(3 results)