2011 Fiscal Year Research-status Report
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23530184
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Research Institution | National Graduate Institute for Policy Studies |
Principal Investigator |
道下 徳成 政策研究大学院大学, その他の研究科, 准教授 (60463965)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 国際研究者交流 米国 |
Research Abstract |
本研究の目的は、1970~80年代の日本の防衛政策を安全保障論、国際関係史、日本外交史、防衛政策史、政策決定過程などの観点から分析・評価することであり、具体的な論点は、(1)日本の防衛政策あるいは防衛戦略はどのように形成されたのか、(2)その背景となった国際情勢、ソ連や米国の戦略はいかなるものであったのか、(3)自衛隊は具体的にどのような役割を果たしたのか、(4)政策決定過程で、誰がどのような役割を果たしたのか(特に文民統制はどのように機能したのか、あるいはしなかったのか)、(5)日本の防衛政策は内外でどのように評価されていたのか、(6)日本の政策は冷戦の帰趨にどのような影響を与えたのか、である。 この中で、2011年度においては(1)~(3)についてのマクロ的な分析のための作業を中心に行い、このための資料はかなり収集できた。特に、外交資料館で目録等の基礎資料を入手し、資料の所在や入手可能性を検討した。また、海外の資料としては、国家安全保障公文書館(NSA)およびウッドロー・ウィルソン国際学術センターのものを中心に収集した。それ以外にも防衛研究所のオーラル・ヒストリー資料も収集した。なお、会議で米海軍大学を訪問する機会があったので、同大学のJohn Hattendorf教授と面会し、資料の所在や収集可能性、今後の研究協力について協議した。その他、二次資料としては当時の年鑑類、回顧録、各種研究図書を中心に収集した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本来であれば、資料収集だけでなく、本格的な執筆作業とインタビューにも着手したかったが、他の業務が予想よりも多く、そこまで漕ぎ着けられなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は一次資料の収集作業と並行して、本格的な執筆作業とインタビューに着手したい。作業は専ら日本国内で行う予定であるが、必要に応じて米国等にもインタビューのための出張を行いたい。 特に、2011年度に、(1)日本の防衛政策あるいは防衛戦略はどのように形成されたのか、(2)その背景となった国際情勢、ソ連や米国の戦略はいかなるものであったのか、(3)自衛隊は具体的にどのような役割を果たしたのか、などについての資料を中心に収集したので、2012年度には、(4)政策決定過程で、誰がどのような役割を果たしたのか(特に文民統制はどのように機能したのか、あるいはしなかったのか)、(5)日本の防衛政策は内外でどのように評価されていたのか、(6)日本の政策は冷戦の帰趨にどのような影響を与えたのか、などについて、インタビューも含めて資料収集を進めていきたい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究費は一次資料の収集等にかかる資料代、同作業補助者に支払う謝金、インタビューのための国内旅費および場合によっては海外旅費が中心となる。なお、図書などの資料も引き続き収集する予定。
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Research Products
(3 results)