2013 Fiscal Year Research-status Report
近代日本のグローバル化と都市間交流の基礎的研究~国際港都横浜とアメリカ
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23530200
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Research Institution | Ferris University |
Principal Investigator |
大西 比呂志 フェリス女学院大学, 国際交流学部, 教授 (70201978)
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Keywords | アメリカ / 横浜 / 国際交流 |
Research Abstract |
国内調査 外務省外交史料館、横浜開港資料館、横浜市史資料室、フェリス女学院大学資料室などの国内機関で、横浜とアメリカの国際交流に関わる個人資料を収集した。1月30日~2月1日に高知市立自由民権記念館で明治期にキリスト教に入信しフェリス女学院に入学した生徒家族の文書「細川家資料」を調査し多数の資料を収集した。 海外調査 以下のような3度の海外調査を行い聞き取り記録、関係文書を収集した。 1)8月26日~9月9日 米国カリフォルニア州サンフランシスコ サンフランシスコ市立博物館、国立公文書館サンフランシスコ分館、サンフランシスコ市立図書館、陸軍博物館およびZufa Majid,Wu Kaimin, George Lavrovほか各氏から聞き取り アイオワ州ペラ市 Central College,Pella Public Libraryで調査、Davis and Eunice Kuyper-Folkert, Steve and Sophie VanderWellほか各氏から聞き取り 2)2月13日~21日 米国カリフォルニア州ロサンゼルス市、サンディエゴ市 全米日系人博物館、Go for Broke Education Center San DiegoToulism Authority、Kenneth Suzuki,Ko Ueno、Ken Akune,Don Okaほか各氏から聞き取り 3)3月23日~28日 台湾国 台北市、台南市 台北市では、台湾省国家図書館と二二八記念館において、専門職員から史料状況のヒアリングを行い、関係史料の収集を行った(コピーで収集、約400枚)。呉三連史料基金会において、呉逸民、呉樹民理事、張憲英秘書長と面会、関係資料の提供を受けた。台湾師範大学蔡錦堂教授(台湾歴史学会理事長)、淡江大学亜州研究所任耀庭副教授氏ほかより史料状況を聴取、カリフォルニア・ロスアルトス在住で帰省中の呉凱民氏についてヒアリングを行った。台南市においては、台南市図書館で資料収集を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
アメリカ調査では、予想を超える資料の発見があった(アイオワ州ペラ市)。 また国内でも一見、横浜とアメリカとは無縁なような高知県という地方において、専門機関が所蔵する地元の家文書から、広く横浜から世界につながるような資料群を発見することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題も5年計画のうち、残すところ後半2カ年となるので、最終年度の成果取り纏めに向かって最大限広く資料収集を行う。とくに横浜の宣教師一家が残した1910年代~30年代の資料が米国アーカンソー州にあるとの情報が寄せられているので、次年度はこの資料群の調査を実施したい。 また最終年度の成果物発表のため、これまでに収集した調査資料の整理、分析、公表への準備を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本年度は、海外調査を3度行ったため、資料の整理、入力、目録整備のために予定していた物品費(パソコン購入)と作業に従事する人件費の支出が少なかったため。2万円弱の未使用額が生じた。 収集した資料が累積しているため、次年度請求の人件費に上乗せして使用を予定している。
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Research Products
(3 results)