2016 Fiscal Year Annual Research Report
Fundamental study on globalization and intercity exchange in contemporary Japan
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23530200
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Research Institution | Ferris University |
Principal Investigator |
大西 比呂志 フェリス女学院大学, 国際交流学部, 教授 (70201978)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2017-03-31
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Keywords | 横浜 / アメリカ / 国際交流 / 戦時占領期 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、国際港都横浜とアメリカとの、とくに戦前戦後にわたる国際交流史を通して、近代日本のグローバル化の変容を明らかにすることを目的とした。分析対象に据えたのは、横浜とアメリカ諸都市(西海岸地方が中心)との民間交流、また日系アメリカ人、およびアメリカ系日本人という横浜の外国人社会が持つ多様な国籍の人々の日米往来の軌跡である。 2016年度は、前年度までの調査計画で積み残していた補充調査として夏季(7月下旬~8月上旬)に在米調査を行い、多くの資料を収集した。調査は、2016 Heart Mountain Pilgrimageにおけるa reunion of Heart Mountain incarcererに参加し、戦時中強制収容所に収容された日系人への聞き取りを行った。さらにサンフランシスコでは、San Francisco Public Library調査、Saint Joseph College Mega Reunionに参加、また UC Berkley 、Stanford Universityなどのアーカイブズを訪問して、横浜の自治体交流や民間人(学校、企業など)の国際交流に関する資料の収集を行った。 これらを通して横浜とアメリカとの間で、戦後占領期から復興期に民間交流が国家関係の凖戦争状態からの回復に大きく貢献していることを推測させる事例を多数見出すことができた。
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