2013 Fiscal Year Research-status Report
持続成長可能な経済の可能性と国際貿易の役割に関する研究
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23530212
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
久保田 肇 北海道大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (00293811)
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Keywords | 持続成長可能経済 / 動学的貿易利益 / 一般均衡理論 / 世代重複モデル / 最適成長モデル / 近傍及び漸近ターンパイク定理 / 無限次元ゲール二階堂補題 |
Research Abstract |
平成25年度の平成29年2月下旬から3月上旬の一週間に、アメリカ、ニューヨーク州のロチェスター大学経済学部を訪問して、国際貿易論に関する世界的な権威でおられる有益な研究討論を行い、本研究課題である「持続成長可能な経済の可能性と国際貿易の役割に関する研究」に関して、様々な有益な示唆を頂いた。その際に、ロチェスター大学経済学部に所属されている他の先生やセミナーに来られて一時的に訪問されている先生とも、本研究課題に関して有益な意見交換を行い、同時に、本研究課題に関する資料収集も行った。なお、ジョーンズ教授との議論に基づいて、現在『古典的有限次元経済モデルにおける競争均衡の存在定理について:Nikaido(1956,57)を中心にして』を現在準備している。 なお、ロナルド・ジョーンズ教授は平成26年3月に京都大学と神戸大学を訪問されましたが、その際に神戸大学に出向いて神戸大学で3日間にわたれたジョーンズ教授による集中合議にも出席して、講義の合間などで再度本研究課題に関して、様々な有益な示唆を頂いた。 国内では、平成25年の秋冬に神奈川大学、横浜国立大学、慶応大学、神戸大学にも訪問して、研究分野の近しい専門家から本研究課題に関して様々な有益な示唆を頂き、同時に資料収集も行った。本研究課題を進めるために、その資料として一般均衡論に関連する古書を含めた図書の購入を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
アメリカ、ニューヨーク州のロチェスター大学経済学部を訪問して、ロナルド・ジョーンズ教授と有益な研究討論を行って、本研究課題に関して様々な有益な示唆を頂く事ができ、また、資料収集も行う事ができた事、神奈川大学、横浜国立大学、慶応大学、神戸大学等の国内の有力大学も訪問して、研究分野の近しい専門家から本研究課題に関して様々な有益な示唆を頂く事ができた事、更に、資料として一般均衡論に関連する図書の購入を行う事ができた事より、本課題はおおむね順調に進んでいる。 なお、ロチェスター大学経済学部のロナルド・ジョーンズ教授が3月に来日されて、ロチェスター大学訪問時に行った研究討論に対して更なる検討を行う事が出来た事も、本課題がおおむね順調に進んでいる事に資した。 また、ジョーンズ教授との議論に基づいて作成途中の『古典的有限次元経済モデルにおける競争均衡の存在定理について:Nikaido(1956,57)を中心にして』を現在準備中であり、それ以外にも、無限期間多数財モデルのケースの将来割引がある漸近ターンパイク定理の簡明な証明に関した『将来効用割引のある離散無限期間の既約型多数財モデルにおけるターンパイク定理について』も、本課題と関連しているので現在作成している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度も平成25年度の同様に研究を進めて行く予定であるが、特に、持続成長可能経済における市場均衡の存在の可能性を中心にして、研究を進める。 そして、再びアメリカ、ニューヨーク州のロチェスター大学経済学部を訪問して、ロナルド・ジョーンズ教授と有益な研究討論を行って、本研究課題に関して様々な有益な示唆を頂き、資料収集も行う。 また、国内の有力大学も訪問して、研究分野の近い専門家から本研究課題に関して様々な有益な示唆を頂く。 本研究課題を進めるために、その資料として国際貿易論、一般均衡論、関数解析学に関連する図書の購入を行い、それらの図書を参考にして世代重複モデルに関する更なる理解を深める。特に世代重複モデルに関する理解を深める上で望ましい図書があれば、優先的に購入する。 これらに基づいて、最終的な成果である紺課題に関する論文を作成する事に専念する。また、ジョーンズ教授との議論に基づいて作成途中の『古典的有限次元経済モデルにおける競争均衡の存在定理について:Nikaido(1956,57)を中心にして』を完成させる。更にに、無限期間多数財モデルのケースの将来割引がある漸近ターンパイク定理の簡明な証明に関しても本課題と関連しているので、現在それに関する論文である『将来効用割引のある離散無限期間の既約型多数財モデルにおけるターンパイク定理について』を作成する。更に、昨年度作成した『無限次元財空間モデルのゲール・二階堂の補題について』に関しても、それを具体的な無限次元財空間に適用した結果に関する論文も作成する。
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Research Products
(1 results)