2014 Fiscal Year Annual Research Report
持続成長可能な経済の可能性と国際貿易の役割に関する研究
Project/Area Number |
23530212
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
久保田 肇 北海道大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (00293811)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | 持続成長可能経済 / 動学的貿易利益 / 一般均衡理論 / 世代重複モデル / 最適成長モデル / 近傍及び漸近ターンパイク定理 / 無限次元ゲール二階堂補題 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度の平成27年3月中旬の一週間に、ロチェスター大学経済学部(USA,NY)を訪問し、国際貿易論に関する世界的な権威でおられるR.W.ジョーンズ先生と、本研究課題に関して、これまでの進捗状況に関する研究討論を行い、今後の発展方向に関して様々な有益な示唆を頂いた。その際に、ロチェスター大学経済学部に所属されている他の先生やセミナーに来られて一時的に訪問されている研究者とも、本研究課題に関して有益な意見交換を行った。また、本研究課題に関する資料収集も行った。なお、ジョーンズ教授との議論に基づいて、『古典的有限次元経済モデルにおける競争均衡の存在定理について:Nikaido(1956,57)を中心にして』を準備している。 平成26年度の9月中旬に学部間協定を結んでいる延世大学商経学部(韓国,ソウル)で行われジョイントセミナーであるThe 18th Joint Seminar of Yonsei University and Hokkaido Universityにおいて、本研究課題を進める途中で作成した関連論文「On equilibrium existence theorem based on an infinite dimensional Gale-Nikaido lemma」を報告し、出席者より様々なコメントを頂いた。同論文は10月中旬に韓国ソウルで行われたSocial Choice and Welfare Conference(ソウル国立大学Youngsub Chung教授主催)においても報告を行い、こちらでも出席者より様々なコメントを頂いた。これらのコメントに基づいて、上記論文の内容を更に発展させていたいと考えている。 平成26年の秋冬に西南学院大学、京都大学、神戸大学、一橋大学にも訪問して、研究分野の近しい専門家から本研究課題に関して様々な有益な示唆を頂き、資料収集も行った。大学院講義において、T.Bewley(Yale大学)の書著から一般均衡論的な世代重複モデルを取り上げて、講義を行った。本研究課題を進めるために、その資料として世代重複モデルを含めた一般均衡論に関連する古書を含めた図書の購入を行った。
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Research Products
(1 results)