2013 Fiscal Year Annual Research Report
ノンリコース・ファイナンスの理論的合理性と実証的インプリケーション
Project/Area Number |
23530217
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小佐野 広 京都大学, 経済研究所, 教授 (90152462)
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Keywords | ノンリコース・ファイナンス / プロジェクト・ファイナンス / 証券化 / レバレッジド・バイアウト(LBO) / ホールドアップ問題 |
Research Abstract |
プロジェクト・ファイナンスにおける政治リスクの問題はうまく考慮してインセンティブ・スキームの構築を目指す研究を試みた。ただし,今年度では完成せず,前年度と同じく,研究途上である。 LBO や MBO がどのような企業でおこなわれやすいかということに関しては,上場企業の非上場化の問題ともかかわっている。そのため,上場企業がどのような状況で非上場という道を選択するのか,ということに関して文献をサーベィした。上場企業の非上場化の問題は,企業が株主の近視眼的な圧力に屈せず,長期的な利益の追求を目指すという目的もあるので,その意味では種類株の発行を選択するということと,同じコンテキストにあるということができる。種類株の問題については,将来の準備のために簡単なモデルを今年度構築したが,上記のような選択を促す原因を明らかにする本格的な理論的モデルの構築は,今後の課題であるといえる。
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Research Products
(1 results)