2013 Fiscal Year Research-status Report
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23530259
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| Research Institution | Setsunan University |
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Principal Investigator |
蛭川 雅之 摂南大学, 経済学部, 教授 (10597628)
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| Keywords | ノンパラメトリック計量経済学 / 時系列計量経済学 / カーネル平滑化 / 共和分 |
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| Research Abstract |
平成２５年度も、前年度に引き続き、これまでに研究が進捗した課題の仕上げ、および新たな研究課題双方に取り組んだ。
まず、非対称カーネル関数を利用したノンパラメトリック推定に関する研究では、乗法バイアス修正を応用した確率密度関数の収束速度の改善に関する論文が平成２６年度中に査読付き雑誌に掲載されることが決定している。さらに、新たな非対称カーネル関数を発生させる枠組みに関する論文が先ごろ査読付き雑誌から「修正後再投稿」を要請され、現在改定作業を行っているところである。今後はこの新たな非対称カーネル関数を適合度検定・対称性検定へ応用することを検討している。
次に、可変係数回帰モデルの拡張に関しては、トレンド項・単位根過程双方を含む共和分モデルの漸近理論に関する論文が査読付き雑誌で審査中である。さらに、合致させたサンプルによる固定係数および可変係数回帰モデルのセミパラメトリック推定問題にも着手し、いずれの場合にも最小二乗推定に一致性がないことを証明し、バイアス修正法を提案する段階へ発展させた。
さらに、これらの課題に加え、国内外の研究者と共同で、資産価格モデル推定に関する統計的特性の導出、寡占モデルのセミパラメトリック推定等、応用計量経済学の研究にも着手した。特に、前者の論文は査読付き雑誌で審査中である。加えて、以上の研究成果を国内外の学会およびセミナーで発表した。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
査読付き雑誌に「掲載決定」もしくは「修正後再投稿」となった研究論文が２点、査読付き雑誌で審査中の研究論文がさらに２点出たことに加え、当初想定していた以外の複数の課題について共同研究を開始し、論文を学会等で発表できたため。
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| Strategy for Future Research Activity |
基本的にはこれまでの研究課題の発展および拡張を目指す。まず、非対称カーネル関数を利用したノンパラメトリック推定に関する研究では、新たな非対称カーネル関数をを適合度検定・対称性検定への応用、および確率密度推定における平滑化パラメータ計算方法の開発に着手する予定である。次に、可変係数回帰モデルの拡張に関しては、トレンド項・単位根過程双方を含む共和分モデルのデータ分析への応用（例：電力需要関数の推定）を検討している。また、合致させたサンプルによる回帰モデルのセミパラメトリック推定に関しても、データ分析および推定手法の改良を行う予定である。さらに、寡占モデルのセミパラメトリック推定に関する漸近理論の導出にも着手している。
これらの研究成果は随時論文にまとめる。これらの論文を国内外の計量経済学もしくは統計学に関する学会等で発表し、他の研究者と知見を共有するとともに、彼らの意見・助言を論文に反映してその質を高める。こうした過程を経て、論文全数を主要な計量経済学もしくは統計学の査読付き英文雑誌に掲載することを本研究の最終目標とする。
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| Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
都合により当初予定していた学会への参加がとりやめになったこと、および査読付き雑誌での審査料が見積り額を下回ったことなどによる。
次年度所要見込額1,172千円を以下のように配分する予定である。特に、現時点で海外の学会での論文発表が２件確定していることを考慮し、外国旅費を重点的に配分する。
①設備備品費…150千円（内訳：ノートパソコン@150x1）②消耗品費…100千円（内訳：ソフトウェア@25x2、パソコン関係消耗品@50x1）③旅費…700千円（内訳：(1)国内250…学会発表（東京4日間・研究代表者）100、学会発表（北海道3日間・研究代表者）150、(2)外国450…学会発表（台湾3日間・研究代表者）100、学会発表（オーストラリア7日間・研究代表者）350）④謝金等…192千円（内訳：研究補助（大学院生1名・モンテカルロ実験補助）20時間/週x12週）⑤その他…30千円（内訳：論文審査料@15x2）
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