2013 Fiscal Year Annual Research Report
応用経済学(都市経済学)からの道州制への提言:空間計量経済学による財政外部性評価
Project/Area Number |
23530264
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
横井 渉央 東北大学, 情報科学研究科, 助教 (90344712)
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Keywords | 地方財政 / 実証研究 / 財政外部性 / 空間自己相関 / 日本 / 都道府県財政 |
Research Abstract |
これまでの発表によって受けたコメントなどから、サーベイの不足部分を補うとともに、研究を進め、論文の最終的な発表を行った。また、(時)空間自己相関モデルの分析においては、特にモンテカルロ実験の際に高い計算処理能力を持つ計算機が必要とされるが、平成24年度に購入した最新の計算機にその役割を担わせた。 「財政外部性の計測に基づく道州制の組み合わせパターン評価」と題する発表では、道州制が具体化する際の 3 つの論点である a) 組み合わせパターン b) 国から の財源等の移譲 c) 道州の州都の位置を含む道州内の均衡ある発展の問題のうち、1 番目 の組み合わせパターンについて議論した。具体的には、都道府県の財政の相互依存関係を道州制の組み合わせの判断材料の一つとすることを提案し、2000 年代の都道府県財政や社会経済データと空間計量経済学モデルによって実証分析を行い、道州制のパターンを検討した。 「Multiple testing problem in spatial autocorrelation test」と題する発表では、空間自己相関の確認の際の空間重み付け行列の選択における多重比較の問題について検討した。距離逆数行列の冪乗のパラメータ設定が多重検定の有意水準の設定に大きな影響を与えることを発見した。
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Research Products
(6 results)