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2011 Fiscal Year Research-status Report

規制の決定要因と規制とパフォーマンスの関係に関する実証研究

Research Project

Project/Area Number 23530276
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

水谷 文俊  神戸大学, 経営学研究科, 教授 (60263365)

Project Period (FY) 2011-04-28 – 2014-03-31
Keywords規制 / パフォーマンス / 費用 / 公益事業
Research Abstract

本研究は3年計画で進める予定であり、初年度は公益事業における規制政策の変化のまとめ、先行研究の整理、データの整備が主要な内容である。 公益事業の規制政策に関してどのような改革がなされたのかを、1990年から2010年の20年にわたって整理を行った。公益事業の中で特に、(1)電力事業、(2)ガス事業、(3)水道事業、(4)鉄道事業、(5)バス事業、(6)郵便事業、(7)通信事業、(8)放送事業、に関して料金規制や参入規制などの主要な規制政策の変化に関しての整理を行った。また、このような産業別分類とは異なって、産業横断的な規制項目についても整理を行った。その項目としては、(1)ヤードスティック規制、(2)民営化と構造分離、(3)ユニバーサルサービス、(4)包括的民間活用政策、などについてである。 先行研究の文献整理に関しては、規制の決定要因に関する研究、規制と費用の関係に関する研究、規制と効率性に関する研究を主に国内外の文献を整理した。対象とする産業、理論研究・実証研究別、分析方法、得られた結論、などを切り口にして整理を行った。 最後に、分析データに関しては、主として日経NEEDSデータと経済産業研究所の規制ウェイトのデータに関して、1988年から2002年にかけてデータ入力を行った。分析対象サンプルとしては、公益企業と非公益企業のどちらか一方に偏りなく選定し、分析データベースとする。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本研究の計画は、年度ごとにやるべき内容を記載している。この計画での進捗状況と実際の進捗状況を比較し、評価すると上記の結果となった。

Strategy for Future Research Activity

本年度に整理した結果やデータをもとに、次年度では実証分析を行う。具体的な内容としては、公益企業と非公益企業をサンプルとして、「規制の程度」がどの程度費用に影響を与えるのかを把握するため、費用関数を推定する。ここで推定されたモデルにおける「規制の程度」を示す変数の係数を評価することにより、その影響が把握されることになる。 一般に企業の算出物は必ずしも単一の産業のみに属するものではない。異なる産業にわたって複数の算出物を有することが多いのが一般的である。したがって分析モデルとしては、この点も考慮した費用関数モデルの構築を行う。また、分析対象サンプルも、公益企業と非公益企業の一方に偏りがないように選定する。 23年度に規制政策の変化状況をとりまとめたが、その整理した内容も海外の研究者にとって貴重な情報であるので、英文著書として出版に向けて進める。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

次年度の研究費は総額110万円を使用することを予定している。データの入力は終了しているが、分析結果に応じて補完データが必要になってくることが予想される。そのためデータ及び統計資料の購入費として2万円を計上している。また、そのデータの入力作業や分析結果の補助に大学院生のRA費として20万円を想定している。モデル推定の補助として期待していた博士課程大学院生が、博士課程を無事修了し別の職につくことになった。そのため他大学勤務の若手教員の協力を仰ぎ、実証分析を進める。そのための研究支援費として33万円を計上した。分析結果に関してその妥当性を事前にチェックする必要がある。国内外の専門家に分析結果を報告し、それらに対して適切なコメントをもらうということが重要である。そのための、国内旅費として15万円、海外旅費として35万円を計上している。また、この旅費には公益事業の規制政策の情報を入手するための費用を含まれている。そして、年度末をめどに研究会を開催して広くコメントを受けるという機会を設ける。そのための会議費を5万円計上した。

  • Research Products

    (2 results)

All 2011

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 企業政府関係2011

    • Author(s)
      水谷文俊
    • Journal Title

      ハンドブック経営学(神戸大学経済経営学会編, ミネルヴァ書房)

      Volume: 15章 Pages: 231-248

  • [Presentation] Does Vertical Separation Reduce Cost? An Empirical Analysis of the Rail Industry in OECD Countries2011

    • Author(s)
      Fumitoshi Mizutani
    • Organizer
      Transportation Economics Seminar
    • Place of Presentation
      Institute for Transport Studies, University of Leeds, UK
    • Year and Date
      2011年12月7日

URL: 

Published: 2013-07-10  

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