2013 Fiscal Year Annual Research Report
中小企業金融の貸出手法と地域金融機関の組織形態の相違が地域経済に与える影響
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23530387
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Research Institution | Gifu Shotoku Gakuen University |
Principal Investigator |
加納 正二 岐阜聖徳学園大学, 経済情報学部, 教授 (50319787)
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Keywords | 地域金融 / 中小企業金融 / リレーションシップ貸出 / 貸出手法 / 組織形態 |
Research Abstract |
リレーションシップ変更要因の一つは、貸し手側である金融機関のパフォーマンスである。金融機関のパフォーマンスに着目し、代表的な指標としてROAを用い、金融機関のROAとリレーションシップの関係について考察する。仮想のシミュレーションとして、リレーションシップが実際には変更されているが、リレーションシップの変更が行われずに、リレーションシップが継続維持された場合の金融機関のROAについて考察する。 ROAの平均値はリレーションシップが変更になった場合のほうが、リレーションシップが継続される場合よりも高いが、1990年と2000年のROAについて分析すると、リレーションシップが変更になった場合の相関は負になる。またリレーションシップの変更がなかったと仮定した場合の相関は正になる。個々の中小企業にとっては、リレーションシップ変更が必ずしも、ROAの高い金融機関への変更に結びついていないことが示唆される。 高齢化、女性管理職、障がい者雇用等CSRの観点から地域金融機関の組織形態を考え、そのパフォーマンスを考察した。地域金融機関の店舗数の増減は総人口の増減、および高齢者人口の増減と正の相関がある、という仮説を検証した。地銀の場合は有意に正の相関が見られた。リレーションシップと高齢化との考察では、「高齢化率の高い地域の地域金融機関のリレーションシップ率は高い傾向にある」という仮説を検証した。女性管理職比率とそれぞれの地域金融機関のROAおよび貸出の伸びについて考察したが、いずれも有意な関係は見い出せなかった。また障がい者比率とそれぞれの地域金融機関のROAおよび貸出の伸びについて考察したところROAについては有意に正の相関が見られた。
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Research Products
(3 results)