2014 Fiscal Year Annual Research Report
20世紀ドイツにおける地域計画と地方自治に関する研究
Project/Area Number |
23530424
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
山井 敏章 立命館大学, 経済学部, 教授 (10230301)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | ドイツ / 国土計画 / 地域計画 / 地方自治 / ゲアハルト・ツィーグラー / メトロポリタン・リージョン |
Outline of Annual Research Achievements |
・当該研究課題について、「第二次大戦下ドイツ東部地域における国土計画」と題する論文を学術雑誌に発表した。本論文は、第二次大戦下のシュレージエン地方(現在ポーランド領)を対象にして、ナチ支配下ドイツの国土計画・国土政策について論じたものである。過年度に発表した本研究課題に関する諸論文で、戦後におけるバーデン・ヴュルテンベルク州国土政策の中心人物としてとりあげたゲアハルト・ツィーグラーは、すでに戦時中、シュレージエン地方の国土計画の責任者として働いていた。彼に焦点をあてて、戦中と戦後の国土政策の連続と断絶についての考察を行った。 ・さらに、"The Metropolitan Region": A Farewell to a Decentralized Regional Structure と題する論文を発表した。これは、1990年代以降におけるドイツならびにヨーロッパの国土政策・地域政策について論じたものであり、本研究課題で検討してきた1960/70年代までのドイツの国土政策の歴史的意味を、現在の視点から確認するという意味をもっている。 ・勤務校である立命館大学で開催された国際カンファレンスで "Regional Development and Regional Structure in Asia and Europe: A Comparative Study"と題するシンポジウムを組織し、基調講演のひとつを担当した。本研究課題に関する研究を、さらに国土政策・地域政策の国際比較にまで拡大しようという意図にもとづくものである。
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Research Products
(4 results)