2013 Fiscal Year Annual Research Report
チーム医療の実現を目指した看護組織のチームビルディングに関する実践的研究
Project/Area Number |
23530447
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
水野 基樹 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (20360117)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 宣行 順天堂大学, スポーツ健康科学部, その他 (40053350)
山田 泰行 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80531293)
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Keywords | チームビルディング / 多重役割 / 看護組織 / モチベーション / 組織開発 / チーム医療 / プログラム開発 |
Research Abstract |
平成23、24年度の研究成果に基づき、平成25年度は大きく以下の2点について研究を展開した。 1、看護組織のためのチームビルディングプログラムの実践とその効果の検討(プログラムの評価) 2か年の研究成果に基づき開発されたチームビルディング(TB)プログラムを首都圏の大学病院に勤務する看護師(師長、主任、スタッフ、計27名)を対象に実施した。実施期間は、2013年3月1日(土)~2日(日)であった。本研究の成果により開発されたTBプログラムは、交流分析理論を理論的背景に、参加者を5~6名のチームに分け、様々な課題にチームで取り組む中で人間関係や相互理解を深めていく体験学習型のプログラムであった。さらに、プログラム評価の視点から協同作業認識尺度を質問紙として採用し、TBの直前、直後に実施した。また、TBプログラム終了後1週間の期間を設け、TBを体験した感想(得たこと、学んだこと)を自由記述により回答させた。データについては現在解析を終え、学会発表(国内、国外)、論文投稿準備が整っている。 2、看護師への多重役割マップ(MRM)に基づく介入 平成24年度の予備調査で示した「看護師に多重役割マップ(MRM)を用いた介入研究を実施する際の留意点(人類働態学会東日本地方会, 2012)」を踏襲し、平成25年度のTBプログラム参加者である看護師38名にMRMを実施した。これは、38名という大規模集団への一斉介入や(通常は1~5名程度を対象に行う)、郵送法によるMRMシートの回収という点において新たな試みであったが、結果としてより高い精度で看護師集団にMRMを実施するための新たな留意点を見出すなど、一定の成果を得た。現在は回収したMRMシートに記入された役割構造の多様性に配慮しつつ、TBとMRMの介入効果を示すためのナラティブアプローチを展開しているところであり、その成果を順次発表していく予定である(学会発表、投稿論文)。
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Research Products
(2 results)