2015 Fiscal Year Annual Research Report
組織管理が看護師のワークエンゲージメントおよび患者満足に与える影響の研究
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23530470
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
竹田 明弘 和歌山大学, 観光学部, 准教授 (90330505)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北居 明 甲南大学, 経営学部, 教授 (30278551)
勝山 貴美子 横浜市立大学, 医学部, 教授 (10324419)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2016-03-31
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Keywords | 職務満足 / 患者満足 / 入院経験 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は1. 外来患者の患者満足要因における病院と診療所・クリニックの比較 2. 看護師行動が入院患者に与える影響 3.看護師の職務満足要因 の3つの実証研究を行った。 1.外来患者の患者満足要因における病院とクリニックの比較 調査方法は、インターネット調査とした。調査は(株)楽天リサーチに依頼し、回収は1000サンプルであった(病院外来利用者500 診療所・クリニック利用者500)。本調査の結果として、医療サービスに対する満足については、病院外来でも、診療所・クリニックでも医師、看護師の対応のいずれも有意であったが、次回も利用したいかについては、病院外来は医師、看護師の対応のいずれも有意であったが、診療所・クリニックでは医師のみが有意であった。 2.看護師行動が入院患者に与える影響 調査方法は、インターネット調査とした。調査は(株)楽天リサーチに依頼し、回収は800サンプルであった(急性期病院入院経験者500 療養型病床入院経験者234 回復・リハビリテーション病院入院経験者66)。設問項目は、看護師の入院患者に対する代表的な看護行動14項目とした。本調査について、看護師評価に最も影響を与えるのは「看護師と医師の協力関係」であり、ついで「看護師の技術(注射、洗髪など)」であることが明らかになった。 3.看護師の職務満足要因 調査方法は、インターネット調査とした。調査は(株)楽天リサーチに依頼し、回収は750サンプルであった(正看護師691 准看護師59)。調査の結果として、仕事そのものの満足については、仕事に対する他者評価、上司の判断力・決断力、忙しく仕事があること、他者貢献な仕事であること、能力活用機会、給料、達成感、自律性が有意な項目としてあげられた。一方、職場満足については、仕事の多様性、他者貢献な仕事であること、達成感が有意な項目としてあげられた。
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