2012 Fiscal Year Research-status Report
企業の組織変革行動における阻害要因に関する理論・実証的研究
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23530472
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
松田 陽一 岡山大学, 社会文化科学研究科, 教授 (20346406)
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Keywords | 組織変革 / 阻害 / 抵抗 / 除去 |
Research Abstract |
本研究における2012年度の実績は、(1)前年度および今年度の文献・資料渉猟によるデータ収集に基づいて雑誌(紀要)に発表できたこと、(2)インタビュー調査がすすんだことである。これは、アンケート調査が未実施を除けば当初の計画通りである。 上記(1)については、組織変革の阻害(抵抗)における①要因、②メカニズム、③除去(方法と促進要因)に関する新たな知見を収集した(前年度分に和え、文献(洋・和):10、論文10、辞典・(企業内)資料類:10を追加)。これらを整理した内容を雑誌に2本(下記参照)発表している。これに基づいて、インタビュー調査の質問項目、およびアンケート調査の調査設計を行っている。以上について、以下のことが判明している。組織変革における阻害(抵抗)の除去について、①「参加」を中心に考慮していたが、現場ではその詳細なやり方、②その生起状態と除去状態の判別、③抵抗と促進は意外と裏表状態あるいは状況を生起すること等に現場は苦慮していることが判明している。 上記(2)については、前年度の予備調査(3社)を含め、新たに6社(者)と院生の調査に同行等して6社(者)のインタビュー調査を行うことができている。ここでは、阻害(抵抗)のメカニズム・要因・除去行動について、阻害を除去する立場および自身の阻害経験をインタビューしている。これらについては、2013年度に雑誌および編著で発表する予定である。 以上について、以下のことが判明している。現象の測定次元として、例えば、無視、反抗、怠業、参画、対話、活性化、成果、日常行動、新商品(新事業開発)などのキーワードが判明し、前年度と同様な知見を得ることができている。これらの成果を基に、具体的な調査設計にかかっており、アンケート調査を実施する予定である(回収について5~6月ガベターとの予備調査時のアドバイスにより2013年度に実施予定)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
上記に述べている通りである。大きな遅れはないと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年・3年目の本年度は、具体的には、実証調査(インタビュー、質問票によるアンケート)を行うことを予定している。研究費は主に、この調査に関する費用(質問票作成・郵送費、インタビュー旅費・テープ起こし費等)である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
上記に述べている通りである。2013年度への繰り越しがあるのは、予定していたアンケート調査の実施を今年度に延期したことによる。
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