2013 Fiscal Year Annual Research Report
企業の組織変革行動における阻害要因に関する理論・実証的研究
Project/Area Number |
23530472
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
松田 陽一 岡山大学, 社会文化科学研究科, 教授 (20346406)
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Keywords | 組織変革 / 阻害 / 抵抗 / チーム医療 / マネジメント |
Research Abstract |
本研究の目的は、企業の多様な組織変革行動において、そのプロセス上で直面する阻害(=人々の変化への抵抗)要因について、文献渉猟、および企業を調査対象とした定量・定性的調査に基づいて理論的、かつ実証的に明らかにすることである。具体的な内容は、組織変革のプロセス上において、(1)阻害要因の特定、(2)その発生タイミング・メカニズム、(3)その除去方法、なお、可能であれば理論的に考慮できる(4)組織変革に関する促進要因の探究を行うことである。そして、経常的に企業が抱え、直面しているこの課題について実践的な提言をすることが第2の目的である。以上の研究目的に基づいて、その成果は次のとおりである。 第1に、学際的(主に心理学、経営学、社会学)な渉猟調査を行い、既存議論について、マクロ・ミクロ組織論、社会心理学、コンサルタント的議論の視点から整理したことである(雑誌論文に掲載)。 第2は、阻害(抵抗)の要因、メカニズム、除去(方法)に関する具体的なデータとして、アンケート調査、また15名分の経験談をインタビュー調査から得ることができたことである(報告書・未刊、雑誌論文に掲載)。 第3に、除去方法の中で「チーム(医療)」に着目して、その有効性を共著としてまとめることができたことである。これは、岡山大学大学院社会文化科学研究科組織経営専攻(通称、岡山大MBA)の社会人大学院の修士研究成果をも含んだ共著である。 第4に、同様な成果としては、教科書のケース執筆として、社会人院生と共著という形で公表している。なお、本研究成果の一部は、学会等で報告はできていないが、研究成果(中間を含む)報告という形で、台湾交通大学経営管理学院(曾芳文助教授)および中国jinan大学商学院(張彩紅助教授)の研究会・授業において、学部生・大学院生・社会人院生を対象にして発表している。
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