2011 Fiscal Year Research-status Report
国際競争力を向上・持続させるための新素材開発プロセスのマネジメントに関する研究
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23530483
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
當間 克雄 兵庫県立大学, 経営学部, 教授 (70237048)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 新素材開発 / 開発プロセスのマネジメント / 開発プロジェクト |
Research Abstract |
本研究は、産業(特殊化学)や企業の国際競争力は非常にあるが、これまであまり焦点を当てられてこなかった新素材などの材料開発を研究対象とし、その技術開発プロセスにおいて、どのような諸活動が行われているかを記述・描写し、そこで展開されるマネジメント方式を明らかにすることを目的としている。新素材や材料開発の分野は、近年国際競争力をつけている韓国や中国などの新興国などでも積極的に取り組んでいる領域であり、近年、技術開発競争が激しくなっている分野に他ならない。現在、液晶テレビなどのエレクトロニクス産業の競争力低下が現実のものとなっているが、未だ液晶テレビで使用されている部品や素材の競争力は、日本企業にあると言われている。このような材料や素材における日本企業の競争力を支えるのが、技術開発力であり、それを促進する開発のマネジメント方式に他ならない。本研究はその開発プロセスのマネジメントに焦点を当てており、その意味で、今後の日本企業の競争力の向上に寄与する研究といえよう。現在、新素材開発プロセスに関する文献研究を進め、同時に、ケース研究を行う日本企業を探索中であり、本年度は、具体的なケースの作成に取り組んでいきたいと考えている。このような研究が行われることは、「ものづくり日本」の基盤を支えている産業や企業の技術開発のマネジメントを明らかにすることであり、そこで得られた研究成果は、日本企業の競争力の強化に役立つものであると考えている。この点が本研究の意義や重要性であると認識している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成23年度は、新素材開発や装置開発に関する欧米および日本文献を収集し、新素材や材料開発の実態や、新素材開発プロセスの状況などの文献研究を中心に行ってきた。現在は、日本企業の具体的なケース研究を進めるべく、ケース研究先を探索中である。次年度中にはケース研究を具体的に展開していきたいと考えている。以上のような点から、本研究の目的に照らし合わせても、研究は順調に進んでいると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
上述したように、次年度も新素材開発や材料開発に関する欧米および日本文献を収集し、理論的枠組みの精緻化を行っていきたい。さらに、特に次年度は、具体的なケースの収集を行っていきたい。現在、そのケース研究先となる日本企業を探索中である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度も、文献研究の推進による理論的枠組みの構築のため、物品費において、文献の収集を行うとともに、ケース研究を促進するため、旅費を効果的に使用して、ケースの収集に当たりたいと考えている。また、当該年度実支出額は3月31日までに支出された額を記載したものであり、3月31日現在で発注・納品まで完了し、次年度4月以降に支出された。
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