2013 Fiscal Year Research-status Report
ビジネスパーソンに求められる創造性とその発揮に関する実証研究
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23530484
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
開本 浩矢 兵庫県立大学, 付置研究所, 教授 (90275298)
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Keywords | 創造性 / クリエイティビティ / 知的能力 / クリエイティビティ・マネジメント |
Research Abstract |
本年度は、当該研究プロジェクトの3年目となる。 当該プロジェクトにおいては、初年度にビジネス・パーソンに特異的に求められるような創造性(クリエイティビティ)の特徴を探求する目的で、国内外の多くの文献資料を丹念に渉猟していった。同時に海外の関連学会にも参加し、国外での創造性研究活動を観察しつつ、ビジネスにおける創造性という観点で考察を深めた。その成果は、『クリエイティビティ・マネジメント』(開本・和多田、2012)を参照されたい。第二年度においては、定量分析を中心に行い、ビジネス・パーソンの創造性発揮とその促進・阻害要因を探求した。その成果は、「Analysis of the Personality, Motivation, Ability, and Environment Affecting Creativity in Japanese Businesses」, Psycholoty Research, Vol.2, No.7をさんしょうされたい。 第三年度は、これまでの文献研究をまとめつつ、定量的分析の結果を考察しながら、我が国におけるビジネス・パーソンの創造性が真に低下しているのかという課題について考察を深めた。創造性というポテンシャルに課題をあるというより、むしろその発揮を阻害する人事制度や組織風土があるのではないかと主張する成果を発表した。詳細については、「創造性研究の系譜とその課題」『ビジネス・インサイト』(開本・和多田、No.81、2013)を参照されたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度、第二年度と同様に当該研究プロジェクトの進捗はおおむね順調であると考える。第三年度である本年度についても、研究成果の公表につながっており、最終年度に向けて継続的に研究プロジェクトを進めていきたい。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度の進捗はおおむね順調であったため、研究計画の大幅な変更は不要であると考える。最終年度に向けて、これまでの研究成果をとりまとめていきたいと考える。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本年度の進捗はおおむね順調であったが、大規模サーベイ調査の実施が次年度に繰り越されたこともあり、使用額が計画を下回った。次年度に定量データの収集などを行うための費用として繰り越し額を執行する予定である。 翌年度については、研究計画での執行に加えて、本年度に実施できなかった定量データの収集を予定している。 そのためのデータ収集や入力といった作業のための人件費や分析のためのソフトウェア購入などに繰り越し額を含めて使用する予定である。
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Research Products
(1 results)