2011 Fiscal Year Research-status Report
企業の人的資源管理と大学の職業的レリバンス―地域労働市場に関する調査研究
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23530530
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
中川 誠士 福岡大学, 商学部, 教授 (80180248)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺崎 里水 福岡大学, 人文学部, 准教授 (70432028)
植上 一希 福岡大学, 人文学部, 講師 (90549172)
藤野 真 福岡大学, 商学部, 講師 (40454946)
杉田 真衣 金沢大学, 学校教育系, 准教授 (50532321)
島内 高太 三重短期大学, 法経科, 准教授 (30450034)
原 みどり 中央大学, 商学部, 助教 (60566595)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 人的資源管理 / 経営学 / 教育学 / 職業的レリバンス / 地域労働市場 |
Research Abstract |
平成23年度の研究は,本研究計画の中核をなす「アクション・リサーチを通じ教育プログラムの精緻化」の予備的研究を行なった。 まず,企業チームは企業へのヒアリングなどを通じおもに九州地方で事業展開をしている中核的企業の人的資源管理の変化を析出した。教育チームはユニバーサル段階にある大学群のキャリア教育の在り方,学生のキャリア意識について分析した。 企業チーム・教育チームの研究成果は,平成23年12月10日~11日にかけて実施された合同研究会において検討された(報告者:児島巧和(日本社会福祉事業大学・特任助教・専門的知見提供のため招聘),藤野真(福岡大学),島内高太(津市立三重短期大学),植上一希(福岡大学),寺崎里水(福岡大学),杉田真衣(金沢大学))。また,企業チームは,平成24年2月28日~29日に個別会議と企業へのヒアリングを実施した(報告者:藤野真(福岡大学),島内高太(津市立三重短期大学))。 本研究は,日本企業の人的資源管理の変化・変容と大学における職業的レリバンスの懸隔を補整することを目的としている。平成23年度の研究では,学生に対して実施するセミナーのプログラム(提供する情報,実施するワークなど)を構成するにあたり必要な予備的研究(理論研究および実証研究)を実施した。企業チームは企業の人的資源管理についてヒアリング調査を実施した。企業チームは,学生に対するアンケーつ調査など現在の学生の特性を知るための量的調査を実施した。 平成24年度以降は,本年度の予備的研究をもとに学生に対するアクション・リサーチを実施していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「研究の目的」の達成度に関しては,おおむね順調に進展している。 各研究分担者は,自身が分担している研究計画にしたがっておおむね研究を遂行することができた(雑誌論文3件(内査読付論文1件),学会報告6件)。しかし,学生に対するセミナーの開催が平成23年度から平成24年度にずれ込んでしまった。セミナーの開催費およびアンケートの集計作業委託費などの執行が行えなかった。第1回のセミナーの開催は平成24年度に予定している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度は,平成23年度の「アクション・リサーチを通じ教育プログラムの精緻化」に関する予備的研究を基礎に学生に対するセミナーを実施する。とくに,本年度は第1回目で得られた学生に対するセミナーの結果を検証・分析し,第2回目(平成25年実施予定)セミナーのプログラムの的確化を進める。 本研究の研究手法に関する特色は,本研究によって得られた専門的な知識を研究と同時進行的に職業的レリバンス形成・キャリア形成支援に実践に活かし,それをまた研究の文脈に照らし,再び実践を行うというように循環的に研究が進められる点にある。PDCAサイクルにより研究および教育実践が検証される本研究は,毎年度学生に対するセミナーの内容を更新・刷新していく。そして,セミナー内容の更新・刷新は企業チーム・教育チームの相互検証によって進めていく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成23年度に研究費の繰越が生じた理由は,セミナー開催に関する準備的研究に思いのほか時間を要した点があげられる。各分担者の研究成果を研究組織として分析・検討するのに時間を要してしまった。 平成24年度の研究費はおもに物品費(ヒアリング調査用機器)と旅費(ヒアリング調査,研究会など),セミナー開催費およびアンケート集計委託費に支出する予定である。 国内研究費は企業のヒアリングやこの研究組織の研究会開催のために使用する予定である。物品費は,原則として現有の施設・設備を用いるが,研究の進捗にしたがい,ヒアリングなど調査方法の特性や遠隔地での調査活動などのための機器・備品を購入する予定である。研究費(繰越分)は,おもに平成23年度に実施できなかった学生に対するセミナー開催費およびアンケートの集計委託費として執行を予定している。
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Research Products
(9 results)