2013 Fiscal Year Annual Research Report
ベイジアンモデリングによる小売マーケティングの新展開
Project/Area Number |
23530534
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
佐藤 忠彦 筑波大学, ビジネスサイエンス系, 教授 (40400626)
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Keywords | ベイジアンモデリング / 小売り / ビッグデータ / 状態空間モデル / 階層ベイズモデル |
Research Abstract |
本研究は,小売業の現場で日々蓄積の進む消費者の行動の結果である大規模データ(ID付POSデータ,POSデータ)を用いて,ベイジアンモデリング技術によって,消費者の行動の背後に内在する観測不能な要因に関しても理論などを援用しモデル化することにより,「消費者の購買行動の原理の解明」と「それらを実現するための高次情報の抽出技術の開発」の2点を目的として行った.本研究は,小売マーケティング分野における大規模データを高度活用のための手法の開発といった社会的ニーズを充足させるとともに,特に小売マーケティングにおける消費者行動の解明を狙いとしている.当該研究期間内で、論文(3件)、学会発表(18件)、著書(主著者2件、分担1件)を発表した。研究最終年である本年度は,研究期間内の成果を統合するために、「集計型動的市場反応理解のための多層状態空間モデル」と「来店・非購買時の影響を考慮したブランド選択モデル」を開発した.当該研究の成果は、「ビッグデータ」や「データサイエンティスト」といった話題が注目を浴びる、マーケティング分野特に小売りマーケティング分野でのアクティビティーを高度化するために寄与できるものと考えられ、その意義は高いものと考えられる。
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