2013 Fiscal Year Research-status Report
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23530539
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Research Institution | Hokkai-Gakuen University |
Principal Investigator |
菅原 浩信 北海学園大学, 経営学部, 教授 (70382471)
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Keywords | 商店街組織 / 地域コミュニティ / コミュニティ・カフェ / コミュニティ・レストラン / コミュニティ・ペーパー / 地域通貨 / NPO / 連携 |
Research Abstract |
1.平成24年度と同様に,経済産業省(中小企業庁,全国商店街振興組合連合会)の補助対象事例の中から,北海道内・外の商店街組織(商店街組織とNPO法人等との連携によるものを含む)によるコミュニティ・カフェ(コミュニティ・レストラン等を含む),コミュニティ・ペーパー(地域情報誌),地域通貨の事例の抽出を試みた。 2.その結果,(1)コミュニティ・カフェについては,こむ・わかさ(若桜街道商店街振興組合),こみゅに亭カフェ(協同組合追浜商盛会),teKu teKu cafe(さいたま北商工協同組合),コミュニティショップミナミナ(帯広電信通り商店街振興組合),くるる(くしろ北大通商店街振興組合),壱番蔵(江差町歴まち商店街協同組合),スマイル本町(三条中央商店街振興組合),まちの駅Nanze(内子まちづくり商店街協同組合),(2)コミュニティ・ペーパー(地域情報誌)については,てくてく(留萌市商店街振興組合連合会),YOGAS(用賀商店街振興組合),IZM(泉町二丁目商店街振興組合),折尾案内(協同組合折尾商連),(3)地域通貨については,オリオン(協同組合折尾商連)に対して,インタビュー調査を実施することができた(平成25年9月9日~平成26年3月11日)。 3.いずれの事例においても,地域住民間の交流・ふれあい等が生まれてきている等,一定の成果は実現できているものの,地域コミュニティの活性化をもたらしているとまではいえないことが明らかとなった。その原因としては,まだ事業開始から日が浅いこともあるが,交流・ふれあい等がその場限りとなっており,地域コミュニティ全体に波及する仕組みが構築されていないことがあげられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1.この3年間で,コミュニティ・カフェについては計23事例,コミュニティ・ペーパーについては計12事例,地域通貨についても計4事例の調査を実施している。地域通貨については,まだ調査対象候補が残っている(ニュー北町商店街振興組合など)ものの,コミュニティ・カフェおよびコミュニティ・ペーパーについては,おおむね調査対象候補として想定していた事例への調査ができている。 2.その結果,多くの知見を得ることができており,一部については研究報告等を行っている。したがって,研究はおおむね順調に進展していると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
1.この1,2年は商店街組織への補助事業が質・量とも充実していることから,今後新たに補助対象事例が出現する可能性は大きい。したがって,今後も継続して補助事例の状況を注視し,調査対象候補として適切な事例が出現した場合には,新たに調査を実施していきたい。 2.なお,すでに調査を行った事例については,その結果の詳細な分析・考察を行うことにより,さらに多くの知見を獲得していきたい。 3.また,平成24年度から調査対象としている商店街組織とNPO法人等の連携による取り組み事例については,その連携のあり方についても分析・考察を進めていきたい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
インタビュー調査の依頼を行っていたものの,結果として協力が得られなかった商店街組織があったため,その分の旅費が発生しなかった。 調査対象候補,および新たに出現してくる可能性のある調査対象候補に対して,インタビュー調査を実施するための旅費として使用いたしたい。
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Research Products
(5 results)