2013 Fiscal Year Annual Research Report
アメリカ・韓国・台湾・中国・日本の消費者行動に及ぼす「敵対心」の影響と課題
Project/Area Number |
23530547
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Research Institution | Kanto Gakuin University |
Principal Investigator |
朴 正洙 関東学院大学, 経済学部, 准教授 (60507870)
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Keywords | 敵対心 / 反日感情 / 反米感情 / 反中感情 / 反韓感情 / 反台感情 |
Research Abstract |
マーケティングおよび消費者行動における敵対心(Animosity)に関する研究は、反日感情を中心としてこれまで様々な視点で進められてきているが、反米感情、反中感情、反韓感情など敵対心のメカニズムはほとんど未解明のままである。本研究の目的は、消費者の敵対心を説明するために近年、グローバル消費者行動等の領域で注目されている敵対心研究を、アメリカ・韓国・台湾・中国・日本の消費者を対象に比較分析する。そして、さらにこの調査結果をマーケティング・コミュニケーションの分野における研究成果と組み合わせることにより、敵対心というネガティブなブランド連想を緩和できる新たなグローバル・ブランド戦略を提示することを目的とする。平成25年度の研究活動は、以下のようであり当初の予定通り遂行された。敵対心の構造を考察するために、平成24年度に行った5カ国(アメリカ・韓国・台湾・中国・日本)調査データを比較分析した。さらに、中国市場の重要性から中国消費者を対象にした追加的インターネット調査を実施した。先行研究と平成25年度までの調査結果から、各国消費者(アメリカ・韓国・台湾・中国・日本)間の敵対心を対象に調査し、調査対象国家と消費者間の関係を比較分析することによって、マーケティング研究における消費者敵対心のメカニズムの一般化を試みた。以上の分析結果と調査データを様々な側面から統計的に分析するなど引き続き研究し続ける。
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