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2013 Fiscal Year Research-status Report

消費者革新性の測定スケールの開発とその応用

Research Project

Project/Area Number 23530550
Research InstitutionNagoya University of Commerce & Business

Principal Investigator

山田 昌孝  名古屋商科大学, 商学部, 教授 (20174740)

Keywords普及論 / イノベーション / 消費者革新性 / イノベーションの採用
Research Abstract

2012年度後半に、ソーシャルメディアの進展目覚しく、イノベーション採用に消費者革新性の影響に疑問を感じ、2013年3月半ばに情報収集のためNYUのソーシャルメディアの講座を受講し、インフルエンサーの重要性を知った。2013年4月に、日本マーケティング・サイエンス学会の「マーケティングのデータ分析とモデリング・アプローチ研究部会」でその報告をする*。その後、インフルエンサーの影響の重要性に着目して、7月まで、文献調査とデータマイニング・ソフトの検討などをしたが、結論としては、本研究の目的である消費者革新性とは違い、消費者に内在するものというよりは、マーケターが消費者に仕掛けて戦略的に作り上げて行くのがインフルエンサーと考え、結論としては不採用に終ったが、次年度の科研の基盤研究(C)の研究計画調書としてまとめた。
8~9月は、これまでの知見をまとめる方法を検討し、生得的消費者革新(domain-general consumer innovativeness=DGI)、領域固有消費者革新性(domain-specific consumer innovativeness=DSI)、感性、わくわく度などがイノベーションの採用行動にどのように影響を与えるか、共分散構造分析(AMOS)を用いて構成要素間の関係を捉えながら分析することとし、そのため、10~12月に新たに、WEBアンケートを作り、データを収集した。2014年1~3月は、採用データが欠損データのため、それを扱えるAMOSのベイズSEMを用いて分析を開始した。同時期に、科研費期間延長の申請をし、2014年6月に開催されるINFORMS第36回マーケティング・サイエンス大会に応募し、幸い期間延長ならびに発表が承認・受理された。
* http://www2.econ.osaka-u.ac.jp/~dony/shiryou9.pdf

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

これまでの経緯を振り返ると必ずしも順調とは言えない。①まず、「理論‐傾性中間概念」の測定スケールとして採用したGoldsmith-Hofacker(G-H)スケールについて本研究の目的である測定項目を増やして尺度の一次元性を高めることを検討したが、その過程でRossiter(2002)のC-OAR-SE方法という質問項目の意味と回答者の能力を考慮して、いたずらに同じような項目を増やしてクロンバックのα値を上げることを戒める論理に遭遇し、しかもG-Hスケールがデファクト・スタンダード化している現状に鑑み、いたずらに項目を増やしてクロンバックのα値を上げるより、これを本研究の「理論‐傾性中間概念」のスケールとして採用することに決定したことである。②つぎに、ソーシャルメディアの進展が目覚しく、今後の消費者市場における消費者革新性の研究目的自体に疑問を感じ、ソーシャルメディアについての知見を急遽取り込んだ。その後の文献調査の結果、今後は消費者革新性とは別個にインフルエンサーの消費者への影響が重要であることがわかった(Aral and Walker 2012)。と同時に、前述のように、インフルエンサーは、消費者に内在するものというよりは、マーケターが消費者に仕掛けて戦略的に作り上げて行くものと考えられ、新たな研究として、「ビッグデータ時代の消費者革新性と消費者意思決定過程」という課題名で次年度の基盤研究(C)の研究計画調書としてまとめた。しかしながら、年度後半に入り、③これまでのアプローチをまとめる意味で、新たにデータを収集し、AMOSのベイズSEMを用いて、イノベーション採用行動に影響する変数をパス図にまとめあげる体制を構築し、新しいイノベーション採用モデルの提案が、6月の国際学会で発表できる見通しをつけることができたことは、①、②の迷いはあったが幅と深さを得られたと考えている。

Strategy for Future Research Activity

4月~6月:36th Marketing Science Conferenceに向けて、データ分析とモデル構築、発表準備
7月~10月:「強い心の揺れ」を理論的構成概念とし、その傾性概念の一つとして「わくわく度」(WOW)とした時の理論的な精緻化を試みる。予算に余裕があれば、「強い心の揺れ」の理論的構成概念の測定スケールを開発し、アンケート調査が必要。
11月~3月:以上より、論文(仮題)「イノベーション採用モデルの新アプローチ」執筆。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

毎年参加発表しているマーケティング・サイエンス学会、2013年7月11-13日に行われたThe 35th ISMS Marketing Science Conferenceに行く予定でしたが、会場がトルコ、イスタンブールのOzyegin Universityでしたので、隣国のシリア情勢の悪化やトルコ自体の政情不安定に危険を感じたため参加を思い留まりました。そのために、未使用額約50万円が発生しました。
幸い、期間延長申請の承認を得ましたので、今年度、2014年6月12-14日に米国ジョージア州アトランタ市のエモリー大学で開催されますThe 36th ISMS Marketing Science Conferenceに参加し(受理済み)、昨年度の成果とその後の成果をまとめて発表する予定です。
さらに、残額は、アンケート調査、国内の日本マーケティング・サイエンス学会の6月、12月の全国大会の参加に当てる予定です。

  • Research Products

    (2 results)

All 2014 2013

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] New Product Adoption Model: A New Approach  https://informs.emeetingsonline.com/emeetings/formbuilder/clustersessiondtl.asp?csnno=21192&mmnno=258&ppnno=752112014

    • Author(s)
      Yamada, Masataka and Toshihiko Nagaoka
    • Organizer
      Society for Marketing Science (ISMS) , INFORMS
    • Place of Presentation
      Emory University, Atlanta, Georgia, USA
    • Year and Date
      20140612-20140614
  • [Presentation] ソーシャルメディアとデジタルマーケティング:NYUスターン・ビジネススクールのExecutive Education Programを受講して2013

    • Author(s)
      山田昌孝
    • Organizer
      日本マーケティング・サイエンス学会:マーケティングのデータ分析とモデリング・アプローチ研究部会
    • Place of Presentation
      大阪大学豊中キャンパス
    • Year and Date
      20130426-20130426

URL: 

Published: 2015-05-28  

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