2013 Fiscal Year Research-status Report
社会の持続的成長とライフサイクルコスティング―欧米諸国と日本との比較において―
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23530616
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Research Institution | Beppu University |
Principal Investigator |
矢澤 信雄 別府大学, 国際経営学部, 教授 (00439043)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 明 別府大学, 国際経営学部, その他 (70037117)
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Keywords | 会計学 / ライフサイクルコスティング |
Research Abstract |
矢澤は2012年12月に刊行した『企業会計と国民会計』の内容をさらに発展させて、日本管理会計学会九州部会において2013年7月20日に『CSR報告書の評価基準とその課題-日本における状況を中心に-』を報告した。さらに「LCCと社会環境・文化との関連性」の分析を行い同時に事例研究を実施し、その結果を基にLCCモデルの開発を行うとともに国際シンポジウムを開催する予定であったが上記の分析作業を完了するために必要なエフォートが予定よりはるかに多いことが判明したため、まだ研究は終了していない。 西村は2013年3月で分担研究を無事終了した。分担研究の成果は中間報告書として刊行された。また、査読審査による論文「不確実性のスパイラルと管理会計」を『経済学研究』に2013年6月に発表した。さらに、”Reappraisal and General View of Cost Design System in Japan: from Target Costing to Socio-Economic Cost Design”をドイツのSpringer Verlag から刊行されているJournal of Management Controlに投稿し現在審査中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2012~2013年度に「LCCと社会環境・文化との関連性」の分析を行い同時に事例研究を実施し、その結果を基にLCCモデルの開発を行うとともに国際シンポジウムを開催する予定であった。しかしながら上記の分析作業を完了するために必要なエフォートが予定よりはるかに多いことが判明した。特に文化という無形資産と原価との関係性を客観的に分析する手法を開発することに多くのエフォートを投入しているが手法開発にかなりの時間がかかる見通しである。従って2013年度終了時点で上記作業を完了するために必要な研究時間を確保することが不可能であることが判明し、国際シンポジウム開催を2014年度に延期している状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
「LCCと社会環境・文化との関連性」を中心的テーマとして研究を継続し、米国、イギリス、ドイツにおける社会環境・文化等を踏まえながらLCCの社会的背景を明らかにし、LCCが持続可能な成長とどのように関わりながら研究ないし実行されているかを調査する。また、LCCモデルの開発を継続し、予定していた分析作業を完了した後に、国際シンポジウムを開催する。 また、2012年に日本の上場企業を対象に実施したアンケート調査の分析から追求すべき新たな研究課題が抽出されたので追加的にインタビュー調査を実施し研究の深化を図る。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
ライフサイクルコスティング・フォーラム開催を延期したことが最大の理由である。 使用計画としては、次を予定している。(1)ライフサイクルコスティング・フォーラム開催費用(会場使用料、飲食代、研究者講演謝金、研究者招聘に係わる旅費)、(2)インタビュー調査費用、(3)文献購入
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