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2011 Fiscal Year Research-status Report

「縮小社会」における持続可能な地域社会の発展に関する実証的研究

Research Project

Project/Area Number 23530678
Research InstitutionHokkai-Gakuen University

Principal Investigator

内田 和浩  北海学園大学, 経済学部, 教授 (60279445)

Project Period (FY) 2011-04-28 – 2014-03-31
Keywords国際情報交流 / 縮小社会 / 持続可能な発展 / 社会関係資本 / 社会的排除 / 大都市 / ライフヒストリー
Research Abstract

当該年度は、主に資料収集及び予備的調査を行った。1、韓国・大田広域市では、現地の研究協力者である大田大学校のアン・ソンホ教授及びクァク・ヒョングン教授から大田広域市におけるコミュニティ政策である「虹プロジェクト」「福祉マンドゥレ」等について現状を伺うとともに、市庁や区庁、当該地域の洞住民センターや福祉館等の現地調査や資料収集を行った。そして、収集してきた資料等は、翻訳して内容把握に努めた。また、貧困地域であるパナン洞の生命社会福祉会館のイ・チェヒョン館長を訪ね、地域住民側のリーターとしてライフヒストリー調査へ向けての予備的調査を行った。ここでは、韓国の歴史や政府の政策による日本とは異なる地域社会の形成史やそのコミュニティ政策がわかり、その中で大田広域市独自の政策である「虹プロジェクト」「福祉マンドゥレ」等の特徴を理解することができた。また、韓国人のライフヒストリーを聞き取るためには、言語の壁のみならず、歴史的文化的違いを理解することも予備知識として不可欠であることもわかった。2、国内の比較研究として北九州市での予備的調査も行った。八幡製鉄所からの歴史のある八幡東区大蔵地区を訪ね、地区公民館からの伝統ある地域社会の成り立ちなどについて情報収集することができた。これらは、研究目的である大都市の地域社会の構造やそれぞれの自治体におけるコミュニティ政策の現状を知る上で有意義な調査であった。韓国との比較研究を進める上での資料収集や現状把握という点でも、充分な成果があったといえる。3、しかし、一方で札幌市での3地域については、札幌市役所から情報を得て対象地域の絞り込みまでは行ったが、具体的な地域調査に着手することができなかった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

韓国・大田広域市での資料収集及び予備的調査は順調に進んでいるが、比較対象として札幌市での地域調査は着手したばかりであり、当初予定していた研究計画よりやや遅れているといえる。理由は、当該年度は研究代表者の大学内の仕事(入試委員等)がたまたま当該年度に集中し、長期休み期間を含めて充分な調査時間を取ることが出来なかったためである。

Strategy for Future Research Activity

遅れている札幌市内の地域調査については、早々に具体的に着手して進めていく予定である。また、韓国・大田広域市での調査は、本格的なリーター層へのライフヒストリー調査として発展させていく予定である。北九州市についても、八幡東区大蔵地区に絞って、大蔵市民センターや大蔵まちづくり協議会での聞き取り調査を進めていきたい。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

次年度の研究費は、繰り越し金を含めて韓国・大田広域市での調査を充実させるため、通訳者としての研究協力者となるべく長期の現地調査を行っていきたい。また、収集した資料の翻訳やデータ化のため、専門的知識の提供を受け正確に翻訳作業を進める必要があり、充分な謝金を確保して進めていきたい。

URL: 

Published: 2013-07-10  

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