2013 Fiscal Year Annual Research Report
バングラデシュの貧困と国際労働移動に関する実態調査
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23530697
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
鈴木 弥生 立教大学, コミュニティ福祉学部, 教授 (80289751)
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Keywords | バングラデシュ / 貧困 / 国際労働移動 / 海外出稼ぎ労働 / クミッラ県 / ダウドゥカンディ郡 / アラブ首長国連邦 |
Research Abstract |
バングラデシュでは、家族構成員への送金を目的として海外出稼ぎ労働に就く人々が急増している。2011年度の海外出稼ぎ労働者総数は513万512人(バングラデシュ政府把握分)であるが、移動先をみると、全体の約8割はGCC(Gulf Cooperation Council:湾岸協力会議)諸国となっている。そのため、2012年度「今後の研究の推進等」(様式 F-7)で予定していたように、2013年度は、アラブ首長国連邦のほか、オマーン、カタールにおいてもバングラデシュ出身者から聞き取り調査を行った。 限られた調査の範囲内ではあるが、オマーンでは、バングラデシュに居住していた家族構成員を呼び寄せ、子どもたちを現地の教育機関に就学させている人もみられた。これらバングラデシュ出身者においても、移動先で市民権を得られた人々はみられなかった。 アラブ首長国連邦では、我々が十数年に及んで調査を継続しているクミッラ県ダウドゥカンディ郡出身の建設労働者から2012年度同様聞き取り調査を行ったが、本人と家族構成員の生活水準が向上しているとは確認できなかった。2年間の送金総額をみても、事前にダカの斡旋業者に収めた支出総額の約半分にしか達していない。そのうえ、送金の一部は友人からの支援で賄っていた。また、2012年度に続いて、ニューヨークに滞在してバングラデシュ出身者から聞き取り調査を行った。彼・彼女らの殆どは、ダイバシティ・ビザによって移動、もしくは、移住している。この他にも、バングラデシュからの出稼ぎ労働者がみられるアジア諸国の中で(2012年度、同上様式に記述)、モルディブに滞在して複数のバングラデシュ出身者から聞き取り調査を行った。 これら研究成果については、随時、学会誌等に投稿する予定でその準備を進めている。
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Research Products
(3 results)