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2013 Fiscal Year Research-status Report

ケア包摂型コミュニティとボランタリーアソシエーションの構造相関性に関する臨床研究

Research Project

Project/Area Number 23530709
Research InstitutionRitsumeikan University

Principal Investigator

津止 正敏  立命館大学, 産業社会学部, 教授 (70340479)

Keywordsケア包括型コミュニティ / 男性介護者 / ケアメン / ボランタリーアソシエーション / 介護者運動
Research Abstract

本年度は、全国の男性介護者関係組織(ケアメングループ)に対するアンケートとインタビュー調査の実施、そしてその調査結果を基にしてケアコミュニティ開発における介護者組織・支援者組織というボランタリーアソシエーションの意義の解明、という本研究の総括的な課題を主要な研究課題とた。男性介護者と支援者の全国ネットワークを研究パートナーとして取組み、全国の男性介護者関係組織のリスト作成とケア包括型コミュニティの概念化についての一定の整理を試みることができた。その成果の一端は男性介護者と支援者の全国ネットワークの5周年記念事業で報告してきた。この研究成果を基に、各地の男女共同参加センターや地域包括支援センター、社会福祉協議会、NPO等への指導助言のための講演活動も社会への研究成果の還元として積極的に行ってきた。また、この研究資金の一部を活用して『ケアメンを生きる-男性介護者100万人へのエール-』『しあわせの社会運動-人がささえあうということ-』を公刊し社会への研究成果の発信も行った。このケア包摂型のコミュニティ開発に関与する介護者(ケアラー)及びケアグループの現状と課題、支援方策のあり方についての課題を抽出すことができたことも成果の一つである。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

本年度の研究課題として設定したのは、全国の男性介護者関係組織(ケアメングループ)に対するアンケートとインタビュー調査の実施とその調査結果を基にしてケアコミュニティ開発における介護者組織・支援者組織というボランタリーアソシエーションの意義の解明、という本研究の総括的な課題であった。しかし、本研究のカウンタパートである男性介護者と支援者の全国ネットワークの事情もあって、男性介護者組織の全国リスト化の完成が遅れたことで、そのデータを基にしたアンケートやインタビューなどの調査実施に十分な研究成果を収めることは叶わなかった。研究機関の一年延期を申し出たのもこの理由によるが、次年度の主要な研究課題となった。

Strategy for Future Research Activity

今後の研究推進の方策は、これまでの先行研究の知見を取り込みながら今年度に約40団体からの情報提供を得て一定の整理を行ったケアメングループプロフィールシートの完成であり、必要なグループおよび行政や社会福祉協議会、地域包括支援センター、NPOなどの支援団体へのインタビュー調査の実施である。そしてこれらの調査の実施とその調査結果を基にしたケア包摂型コミュニティと介護者組織・支援者組織などボランタリーアソシエーションとの構造相関性の解明という本研究の総括的な課題の取り組むこととする。このことによって、各地に誕生している新しいケア包摂型型コミュニティとボランタリーアソシエーションから要請されているマネジメント手法やプログラムの開発に貢献する研究となるはずである。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

全国の男性介護者関係組織(ケアメングループ)に対するアンケートとインタビューの調査実施を今年度の主要な課題としたが、本研究のカウンタパートである男性介護者と支援者の全国ネットワークの事情もあって十分に実施することができなかった。そのために、男性介護者組織の全国リスト化の完成が遅れ、そのデータを基にしてのケア包摂型コミュニティ開発とボランタリーアソシエーションの構造相関性の解明という本研究の総括作業に支障を来した。研究機関の一年延期を申し出たのもこの理由によるが、次年度使用額が生じることにもなった。
次年度の研究費の使用計画は以下の通りである。
①物品費では本研究課題関連の図書購入、PC周辺機器の購入、文具等の購入を中心に執行する。②また旅費では、介護者組織やその支援者組織・機関へのインタビューや参与観察に要する旅費・宿泊費および関連学会等への参加に要する旅費・宿泊費に執行する。③そして人件費・謝金では、本研究会での報告者への謝金、調査の集計・分析に係る研究補助車の雇用費に執行する。④さらに、調査研究の中間まとめや社会還元の公開講座の資料等に係るる印刷経費にも執行する。

  • Research Products

    (7 results)

All 2014 2013

All Journal Article (5 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Book (2 results)

  • [Journal Article] 介護と仕事の両立をめぐる課題2014

    • Author(s)
      斎藤真緒・津止正敏・小木曽由佳・西野勇人
    • Journal Title

      立命館西行社会論集

      Volume: 第49巻第4号 Pages: 119-134

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 介護とケアメン第3回「介護退職ゼロ」を社会運動に2014

    • Author(s)
      津止正敏
    • Journal Title

      Moving

      Volume: VOL72 Pages: 6-6

  • [Journal Article] ケアメン100万人時代の実態と課題2013

    • Author(s)
      津止正敏
    • Journal Title

      中央公論

      Volume: 2013年10月号 Pages: 138‐145

  • [Journal Article] 介護とケアメン第1回介護・仕事・ジェンダー2013

    • Author(s)
      津止正敏
    • Journal Title

      Moving

      Volume: VOL70 Pages: 6-6

  • [Journal Article] 介護とケアメン第2回介護しながら働く2013

    • Author(s)
      津止正敏
    • Journal Title

      Moving

      Volume: VOL71 Pages: 6-6

  • [Book] ケアメンを生きる-男性介護者100万人へのエール-2013

    • Author(s)
      津止正敏
    • Total Pages
      147
    • Publisher
      クリエイツかもがわ
  • [Book] しあわせの社会運動-人がささえあうということ-2013

    • Author(s)
      津止正敏
    • Total Pages
      150
    • Publisher
      ウインかもがわ

URL: 

Published: 2015-05-28  

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